従格:自分で立てないほど弱ければ、いちばん強い側に従う

身弱の命式では、ふつう印や比劫を用神にして日干を扶けます。けれど日干が弱すぎて地支に根がまったくなく、天干にも頼れる印がないなら、扶けようにも扶けられません。古典はこれを「従う」と言い、いっそ命式でもっとも旺じる力に従わせます。逆に、日干が旺じすぎて漏らすものも剋すものもないときも、その旺勢に従います。

従格の種類

従格条件喜ぶもの嫌うもの当サイトの実測
従財格日干がきわめて弱く根も印もなく、財がもっとも旺じる財、食傷比劫、印0.32%
従殺格日干がきわめて弱く根も印もなく、官殺がもっとも旺じる官殺、財食傷(官殺を剋す)、比劫、印0.23%
従児格日干がきわめて弱く根も印もなく、食傷がもっとも旺じる食傷、財印(食傷を剋す)、官殺0.20%
従勢格日干がきわめて弱く根も印もなく、財・官殺・食傷の勢いが拮抗する財、官殺、食傷比劫、印0.01%
従旺格・従強格日干がきわめて旺じ、漏らすものも剋すものもほとんどない比劫、印財、官殺(従強格は食傷も嫌う)0.01%

五行ごとの従格の読み方は、身強・身弱の下にある木・火・土・金・水の日干の従格のページをご覧ください。

当サイトの判定基準:確かな証拠だけを認める

判定条件当サイトの扱い
弱に従う(確かな証拠)日干の比重が 12% 以下で、地支に比劫の根がなく、天干・地支に印がない従格と判定し、用神・喜神は従う側に
旺に従う(確かな証拠)日干の比重が 90% 以上で、漏らすもの・剋すものがきわめて少ない従旺・従強と判定し、用神・喜神は勢いに従う
従格の疑い日干の比重が 22% 以下で根も印もない、または 82% 以上で漏らすもの・剋すものが少ないひとまず身弱・身強として扱い、人の目での再確認を促す
破格きわめて弱いが少し根がある、または印がある身弱として扱う(「根あれば従せず」)
0.76%従格と判定(確かな証拠)
0.20%従格の疑い(ひとまず普通格局として扱う)

集計方法:当サイトのエンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命式を作成し、出生時刻は固定シードの乱数で抽出、計 16,802 枚。化気格と専旺格は当サイトの条件で一つずつ判定し、従格は強弱エンジンの「確かな証拠」ゲートを使っています。

従格の判定ミスは、代償がいちばん大きい誤りです。身弱の命式を従格と取り違えると、用神・喜神は「印・比劫」から「財・官」に変わり、アドバイスがまるごと逆になります。だから当サイトは基準をとても厳しくし、境目の命式はむしろ普通格局に残すようにしています。

従財格:日干に根も印もなく、財の勢いに従う

1961 年 1 月 4 日 酉の刻生まれ

年柱庚子
月柱戊子
日柱・日干丁酉
時柱己酉
  1. 日干:丁火が子月生まれ。地支は子・子・酉・酉で火も木もまったくなく、天干にも甲・乙の木(印)や丙・丁の火(比劫)がありません。
  2. 旺神:日支と時支のふたつの酉金が財、年干の庚金も財星で透出しており、財の比重がもっとも大きい命式です。月干の戊と時干の己は食傷で、さらに財を生みます。
  3. 判定:当サイトのエンジンは従財格と判定しています。日干の比重は命式全体の 0% しかなく、根も印もないので、財の勢いに従って用神・喜神を取ります。
  4. 用神・喜神:従財格は財と財を生む食傷を喜び、比劫や印が日干を持ち上げるのを嫌います(古典のいう「従して従せず」。印や比劫の運は浮き沈みの時期になりやすい)。

「従して従せず」:運勢の浮き沈みの分かれ目

従格の人がもっとも嫌うのは、日干を「よみがえらせる」運です。弱に従う命式が印や比劫の大運に入ると、日干は急に根を得るものの、命式全体を支えきれません。古典は、このとき大きく浮き沈みしやすいと言います。従格の命式で大運の用神・喜神を特に丁寧に見るべき理由はここにあります。通変星で見る大運もご覧ください。

あなたの命式が特殊格局かチェックする

生年月日を入れると、化気格と専旺格の成立条件を一つずつ確かめ、当サイトの強弱エンジンによる従格の判定もあわせて表示します。条件ごとに成立・不成立がすべてわかります。計算はすべてお使いのブラウザの中で行い、データは送信されません。

新暦(グレゴリオ暦)の生年月日を使い、日付は午後 11 時で切り替えます。時柱は化気(時干との合)と専旺(地支の勢い)に影響するので、出生時刻がわからない場合の結果は目安としてご覧ください。

化気格干合が化すことに成功 専旺格曲直・炎上・稼穡・従革・潤下 普通格局(子平の九格)ほとんどの人の格局

正直なひとこと:特殊格局はまれで、良い命というわけでもありません

当サイトの実測では、古典の条件を満たす特殊格局は、一万六千枚あまりの命式のうち 0.98% にすぎません。世間では「とても身弱」「天干に干合がある」をそのまま従格・化気格と言ってしまうことがありますが、それは判断がゆるすぎます。特殊格局が変えるのは「用神・喜神をどう取るか」であって、命の良し悪しではありません。判定を誤ると、用神・喜神がまるごと逆になります。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

あなたの命式は「従う」でしょうか?

生年月日を入れると、当サイトの強弱エンジンによる従格の判定を表示し、化気格と専旺格もあわせて確かめます。

従格のよくある質問

従格とは何ですか?

日干がきわめて弱く根も印もないため、命式でもっとも旺じる力に従う(従財・従殺・従児・従勢)、または日干がきわめて旺じ漏らすものも剋すものもほとんどないため、その旺勢に従う(従旺・従強)格局です。

身弱なら従格ですか?

いいえ。従格にはきわめて弱く、しかも根も印もないことが必要です。地支に少し根があるか印があれば、従格ではなく身弱です。当サイトの実測で、確かな証拠のある従格は 0.76% だけです。

従格は何を喜びますか?

弱に従う場合は従う側を喜び(従財は財と食傷、従殺は官殺と財)、印・比劫を嫌います。旺に従う場合は比劫と印を喜び、財・官を嫌います。