丑戌未の三刑とは?

丑戌未(うし・いぬ・ひつじ)の三刑(さんけい)は、古くは「恃勢(じせい)の刑」と呼ばれます。三つの字はどれも土で、同じ仲間なのに、数の多さと勢いを頼みに互いを困らせ合う——身内どうしの争いや、勢いを笠に着たもめごとに出やすい組み合わせです。

関係の種類
地支の三刑(恃勢の刑)
三つの地支
丑・戌・未
特徴
三文字とも土で、どれも「庫」(同類どうしの争い)
傾向
内輪もめ、勢いを笠に着たもめごと、土地・親族の問題
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
丑戌未の三刑

一、なぜ「恃勢の刑」と呼ぶのか

丑・戌・未の三文字はどれも土で、しかもどれも「庫(こ)」です。本来は同じ種類、同じ仲間なのに、自分の側に土が多く勢いが強いのを頼みに、互いを押さえつけようとする——いわゆる「強きを恃(たの)んで弱きをくじく」形です。寅巳申の「外の人に背かれる」とは違い、丑戌未は身内どうしの内輪もめ。同じ陣営であるほど、近しい間柄であるほど、勢いや利益をめぐって譲れなくなりがちです。

二、どの柱に出ると、何が動く?

丑戌未の三刑は、身内どうしの争いや押し合い(きょうだい、親族、共同経営者、同僚の間で、勢いを笠に着て起こる口論やもめごと)と、土地や財産をめぐる問題(土は田畑・住まいをつかさどり、相続や不動産に関わりやすい)に出やすいとされます。三つの土が刑し合うことで「庫が開く」ような揺れも伴います。どの柱に出るかで、どの関係に関わるかが変わります。

三、いつ動き出す?

命式に丑戌未のうち二文字がすでにあれば、大運・流年で三文字目が巡ってきた年に三刑が成立し、もっともはっきり出ます。その時期は、身内と仲たがいする、財産をめぐって言い争う、組織内部の主導権争いが表に出る、といったことが起こりやすくなります。

四、三刑は悪いだけ?——刑をもって刑を制す

そうとは限りません。恃勢の刑の硬さと土の重厚さは、管理、規律、リスク管理、法務、監査に生かせば、重責を担い守り抜く強みになります。怖いのは、身内の中で意地を張り、いつまでも内側で消耗し続けることです。(以上は伝統的な命理の考え方で、参考程度にとどめてください。)

五、ある命式の物語

ある一家(丑戌未に対応)では、きょうだいはもともと同じ仲間だったのに、先祖から受け継いだ財産をめぐって、それぞれが自分の勢いを頼みに譲らず、とうとう仲たがいしてしまいました。その中の一人の男性はこの刑を持ち、若いころは身内の中で何かと張り合っては、ひどく疲れていました。のちに彼は、公正な執行が求められ、人ではなく事実を見る仕事に就き、「恃勢」の硬さはようやく使いどころを得ました。外に対してはルールを守り、内輪では争わなくなったのです。恃勢の刑から学ぶべきことは、その力をルールを守るために使い、身内を押さえつけるために使わないことです。

あなたの命式に丑戌未の三刑はありますか?

三刑がどの柱に出ているか、関わるのが家族のことか財産のことかは、四柱すべてを見てはじめて判断できます。生年月日を入力すれば無料で命式を出せます。

よくある質問

丑戌未の三刑は三文字そろわないと成立しませんか?

三文字そろうと力がもっとも完全になります。二文字(丑戌、戌未など)だけでも刑は成立しますが、力はやや軽くなります。大運・流年で三文字目がそろう年にもっともはっきり出ます。

丑戌未の三刑は主にどこに出ますか?

身内(きょうだい、親族、共同経営者)どうしの争いや押し合い、そして土地・相続財産・不動産をめぐる問題に出やすいとされます。

丑戌未の三刑は良いものですか、悪いものですか?

その硬さは、管理、規律、リスク管理、法務に生かせばむしろ強みになります。怖いのは身内の中で意地を張り、内側で消耗することです。

丑戌未の三刑はどう和らげますか?

伝統的には用神・喜神にあたる五行で間を取り持ち、硬さをルールを守る方向へ向けるとされます。財産のことは書面にして境界をはっきりさせるのが、勢いを笠に着た内輪もめをいちばん和らげます。命理上の調整の考え方で、参考程度にとどめてください。

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