月老霊籤 第78番(中)

欲速則不達,見小利則大事不成。 急げば目的に届かず、小さな利を見れば大事は成らない。

籤の原文と現代語訳

欲速則不達
急げば目的に届かず、

見小利則大事不成
小さな利を見れば大事は成らない。

籤番等級出典
第78番(第七十八籤)中(吉凶半ば)『論語』子路篇
《論語・子路》

典故:原典は何を語っているか

子夏が地方の長官になり、どう治めればよいかを尋ねたとき、孔子は「急ぐな、小さな利に目を奪われるな」と答えました。「急がば回れ」にも通じる教えです。

このやりとりは『論語』子路(しろ)篇にあります。子夏(しか)は名を卜商(ぼくしょう)といい、孔子の晩年の重要な弟子で、文学に長けていました。彼は魯の莒父(きょほ)へ派遣されることになり、出発前に師に教えを請いました。孔子の答えはごく短く、この二つの「するな」のほかに、理由も述べています。速さを求めるとかえって目的に届かず、小さな利を欲張ると大きなことは成し遂げられない、と。

『論語』は子夏が莒父で挙げた治績を記しておらず、孔子がなぜ特にこう言い含めたのかも語っていません。朱熹の『論語集注』は程子の見方を引き、子夏の欠点はしばしば近いところ、小さいところばかりに目が向く点にあり、孔子はそれに応じた処方を与えたのだとしていますが、これは後世の一つの解釈です。同じ篇で仲弓が政治を問うたときには、孔子は別の答えを与えており、弟子の気質に応じて一人ひとりに助言していたことがわかります。「速やかならんと欲すれば則ち達せず」は、後に元の政治の文脈を離れ、日常で人を諭すことわざになりました。月老籤はこれを借りて、一地方を治める道理を、恋を育む営みに移しています。

意味

恋は急いではいけません。目先の得に目がくらむと、大切なことを台無しにします。

ひとこと:ゆっくり進むほうが、かえって早く着きます。

これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。

月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)

  1. 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
  2. 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
  3. 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。

よくある誤解

「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。

等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。

よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。

習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。

前の籤:第77番/次の籤:第79番

ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤のあとは、二人の命式を

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月老霊籤 第78番のよくある質問

月老霊籤の第78番には何と書かれていますか?

「欲速則不達,見小利則大事不成。」という文句で、現代語にすると「急げば目的に届かず、小さな利を見れば大事は成らない。」という意味です。等級は中、出典は『論語』子路篇です。

月老霊籤の第78番はどういう意味ですか?

恋は急いではいけません。目先の得に目がくらむと、大切なことを台無しにします。ひとこと添えるなら、ゆっくり進むほうが、かえって早く着きます。