月老霊籤 第76番(上)
忘足,履之適也;忘腰,帶之適也。 足を忘れるのは、履物が合っているから。腰を忘れるのは、帯が合っているから。
籤の原文と現代語訳
忘足
足を忘れるのは、
履之適也
履物が合っているから。
忘腰
腰を忘れるのは、
帶之適也
帯が合っているから。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第76番(第七十六籤) | 上(よい) | 『荘子』達生篇 《莊子・達生》 |
校勘:『荘子』の原文は「忘要」。「要」は腰の意。
典故:原典は何を語っているか
靴が足に合っていれば足のことを忘れ、帯が体に合っていれば腰のことを忘れる、という意味です。
『荘子』(そうじ)達生(たっせい)篇は、生命の本来のあり方をどう保つかを語った篇で、技が神業の域に達した人々の小さな物語を数多く収めています。背の曲がった老人が竹竿で蝉を捕る話や、梓慶(しけい)が木を削って鐘掛けを作る話などです。この数句は、工倕(こうすい)の話の後に続きます。工倕は伝説上の名工で、無造作に円を描いても、コンパスや定規を使うより正確でした。指がすでに道具と一体になっていて、心で測る必要がないので、心は一つに定まって何ものにも縛られないのです。
荘子はそこから、履物と帯の話を持ち出して論を進めます。是非を忘れるのは、心が安らいでいるからだ。内なる心が揺るがず、外の物にも振り回されないのは、置かれた状況がふさわしいからだ。ふさわしいところから始めれば、どこへ行ってもふさわしくないことはなく、「ふさわしい」ということさえ忘れてしまって、はじめて本当の安らぎである、と。荘子が語っているのはもともと修養と技の境地ですが、月老籤が借りているのは、履物と帯という、ごく日常的なたとえのほうです。
意味
本当に合う関係とは、無理をしなくても心地よい関係です。自然体でいられるなら、それが合う人です。
ひとこと:相手といるとき、自分がくつろげているかを自分に問いかけてみましょう。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第76番のよくある質問
月老霊籤の第76番には何と書かれていますか?
「忘足,履之適也;忘腰,帶之適也。」という文句で、現代語にすると「足を忘れるのは、履物が合っているから。腰を忘れるのは、帯が合っているから。」という意味です。等級は上、出典は『荘子』達生篇です。
月老霊籤の第76番はどういう意味ですか?
本当に合う関係とは、無理をしなくても心地よい関係です。自然体でいられるなら、それが合う人です。ひとこと添えるなら、相手といるとき、自分がくつろげているかを自分に問いかけてみましょう。