月老霊籤 第55番(上)

不思舊姻,求爾新特。 昔の縁を思わず、新しい連れ合いを求める。

籤の原文と現代語訳

不思舊姻
昔の縁を思わず、

求爾新特
新しい連れ合いを求める。

籤番等級出典
第55番(第五十五籤)上(よい)『詩経』小雅「我行其野(がこうきや)」
《詩經・小雅・我行其野》

校勘:流布本は「求爾新君」とするが、『詩経』により「新特」(特は配偶者の意)に改めた。

典故:原典は何を語っているか

遠くへ嫁いだ女性が夫に冷たくされ、夫は昔の縁を顧みず新しい相手を求めている、と嘆く詩です。

「我行其野」(われその野を行く)は『詩経』の「小雅」に収められ、全三章、各章六句で、語り手は遠くよその土地へ嫁いできた女性です。彼女は郊外を歩き、道ばたには枝葉の茂ったニワウルシが立っています。野草を摘みながら彼女は言います。婚姻があったからこそ、私はあなたのもとへ来て暮らしたのに、あなたが大事にしてくれないのなら、私は故郷へ帰ります、と。第三章はさらに率直で、それが籤のこの二句です。その後に続く句は、一般に、相手が私より豊かだからではなく、ただ目新しさを求めているだけだ、と解されています。

『毛詩序』はこの詩を、周の宣王の時代の世相を風刺したものとしていますが、後世の多くは、嫁ぎ先で冷たくされた女性が実家に帰る決心をしたときの独白として読んできました。詩全体に泣いてすがる言葉はなく、わけを告げ終えると、そのまま背を向けて去ろうとします。

この詩は、一つの婚姻が終わりを迎えるときの、一方の側の胸のうちを描いています。月老籤がこれを収めたことで、昔の恋について尋ねる人も、相手の側の立場を目にすることになります。

意味

世間では「古い縁を手放して新しい人を迎える」と読まれることが多い籤ですが、原詩は心変わりした夫への嘆きです。どちらの読み方でも、昔の気持ちがもう変わってしまったなら無理につなぎとめないように、という戒めになります。

ひとこと:手放すべきなのか、大切にすべきなのか、見極めましょう。

これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。

月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)

  1. 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
  2. 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
  3. 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。

よくある誤解

「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。

等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。

よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。

習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。

前の籤:第54番/次の籤:第56番

ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤のあとは、二人の命式を

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月老霊籤 第55番のよくある質問

月老霊籤の第55番には何と書かれていますか?

「不思舊姻,求爾新特。」という文句で、現代語にすると「昔の縁を思わず、新しい連れ合いを求める。」という意味です。等級は上、出典は『詩経』小雅「我行其野(がこうきや)」です。

月老霊籤の第55番はどういう意味ですか?

世間では「古い縁を手放して新しい人を迎える」と読まれることが多い籤ですが、原詩は心変わりした夫への嘆きです。どちらの読み方でも、昔の気持ちがもう変わってしまったなら無理につなぎとめないように、という戒めになります。ひとこと添えるなら、手放すべきなのか、大切にすべきなのか、見極めましょう。