月老霊籤 第51番(上)
雖有善者,亦無如之何矣。 たとえ善い人がいても、もはやどうすることもできない。
籤の原文と現代語訳
雖有善者
たとえ善い人がいても、
亦無如之何矣
もはやどうすることもできない。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第51番(第五十一籤) | 上(よい) | 『礼記』「大学」 《禮記・大學》 |
典故:原典は何を語っているか
『大学』は、君主が小人を用いれば、災いが来たときには善い人がいても手の打ちようがない、と述べています。
この言葉は「大学」の最後の章にあり、国の治め方と財の用い方を論じています。その章はまず魯の大夫・孟献子(もうけんし)の言葉を引きます。車馬を養える家は、鶏や豚の小さな利を気にかけない。領地を持つ大夫の家は、主人のために取り立てばかりする家臣を置かない。そんな家臣を置くくらいなら、主人の財物を盗む家臣のほうがまだましだ、と。自分が損をしても、民が搾り取られることはさせない、ということです。
続いて、国を治めながら財を集めることばかりに心を砕くのは、きっと小人に導かれたからで、その結果は籤にあるとおりになる、と述べます。この章は、国は財利を利とすべきではなく、道義を利とすべきだと、くり返し強調しています。
これはもともと為政者への戒めでした。禍の根は最初に人を誤って用いたことにあり、事が壊れてから善い人を探して後始末をさせても、もう間に合わない。月老籤が採っているのは、後半の、手遅れになってしまった状況のほうです。
意味
事態がある段階まで進むと、まわりの人がどれほど善意でも助けられなくなります。自分で決めること、そして早めに相手選びを誤らないようにすることが大切です。
ひとこと:選ぶことは先にきちんと。問題が起きてから助けを求めるのでは遅いのです。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第51番のよくある質問
月老霊籤の第51番には何と書かれていますか?
「雖有善者,亦無如之何矣。」という文句で、現代語にすると「たとえ善い人がいても、もはやどうすることもできない。」という意味です。等級は上、出典は『礼記』「大学」です。
月老霊籤の第51番はどういう意味ですか?
事態がある段階まで進むと、まわりの人がどれほど善意でも助けられなくなります。自分で決めること、そして早めに相手選びを誤らないようにすることが大切です。ひとこと添えるなら、選ぶことは先にきちんと。問題が起きてから助けを求めるのでは遅いのです。