月老霊籤 第44番(上)
遐邇一體,率賓歸王。 遠きも近きもひとつになり、みなが連れ立って王のもとに帰する。
籤の原文と現代語訳
遐邇一體
遠きも近きもひとつになり、
率賓歸王
みなが連れ立って王のもとに帰する。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第44番(第四十四籤) | 上(よい) | 『千字文』 《千字文》 |
校勘:流布本は「率賓舊王」とするが、『千字文』により「歸王」に改めた。
典故:原典は何を語っているか
遠くの人も近くの人もひとつにまとまり、四方がこぞって王に従う、という意味です。
『千字文』(せんじもん)は、南朝梁の周興嗣(しゅうこうし)が編んだ文字を覚えるための読本です。梁の武帝が皇子たちに字を習わせようと、王羲之(おうぎし)の筆跡から重複しない千字を写し取らせ、周興嗣に韻文にまとめさせた、と伝えられます。一夜で仕上げ、髪が真っ白になったという話もあります。全編四字一句で、天地の始まりから人の道や修身までを語り、歴代の子どもたちが字を覚える入門書となりました。
籤のこの二句は、古の聖王を語る段にあります。前では、堯と舜が天下を譲り合い、周の武王と殷の湯王が暴君を討って民を慰め、君主が朝廷で治世の道を問い、民をいつくしんだので、辺境の戎(じゅう)や羌(きょう)まで服従してきた、と述べ、続いて「遐邇(かじ)体を一にし、率賓(そっぴん)王に帰す(遠きも近きも一つとなり、皆そろって王に帰服する)」となります。その後には、鳳凰が鳴き交わし、白い駒が草を食む太平の光景が続きます。
これはもともと天下の人心が一つに帰することをたたえた文章で、婚姻とは関係がありません。月老籤が借りているのは、遠い近いを問わず、最後には一つの所に落ち着く、という意味です。
意味
距離は問題になりません。遠くても近くても一つの家族になれます。遠距離や異国の縁も実を結びます。
ひとこと:離れているほど、こまめに連絡を取り合いましょう。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第44番のよくある質問
月老霊籤の第44番には何と書かれていますか?
「遐邇一體,率賓歸王。」という文句で、現代語にすると「遠きも近きもひとつになり、みなが連れ立って王のもとに帰する。」という意味です。等級は上、出典は『千字文』です。
月老霊籤の第44番はどういう意味ですか?
距離は問題になりません。遠くても近くても一つの家族になれます。遠距離や異国の縁も実を結びます。ひとこと添えるなら、離れているほど、こまめに連絡を取り合いましょう。