月老霊籤 第43番(上吉)
君子有援琴之挑,淑女無投梭之拒。 君子は琴を弾いて心を誘い、淑女は梭(ひ)を投げて拒むことをしない。
籤の原文と現代語訳
君子有援琴之挑
君子は琴を弾いて心を誘い、
淑女無投梭之拒
淑女は梭(ひ)を投げて拒むことをしない。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第43番(第四十三籤) | 上吉(よい) | 元稹(げんしん)『鶯鶯伝(おうおうでん)』 元稹《鶯鶯傳》 |
校勘:流布本は「援勤之桃」とするが、『鶯鶯伝』により「援琴之挑」に改めた。『鶯鶯伝』の原文は「鄙人無投梭之拒」。
典故:原典は何を語っているか
崔鶯鶯が張生に宛てた手紙の一節です。あなたが司馬相如のように琴で卓文君の心を誘ったように、私も謝鯤の隣家の娘のように梭を投げつけて拒みはしなかった、と書いています。ただしこれは過ぎた恋を振り返る長い手紙で、自責と未練に満ち、張生は結局この恋を断ちました。籤は字面どおりの「相思相愛」だけを取り、等級も伝統どおり上吉としています。
この言葉は唐代の元稹「鶯鶯伝」にあります。張生は蒲州(ほしゅう)の普救寺に仮住まいしていて、崔家の未亡人が子どもたちを連れてこの地を通りかかり、やはり寺に身を寄せました。折しも兵乱が起こり、張生は人に頼んで崔家を守らせます。崔夫人は宴を設けて礼を述べ、娘の鶯鶯を挨拶に出させました。張生は一目で心を奪われ、侍女の紅娘に詩を託します。鶯鶯は最初は面と向かって彼を叱りましたが、数日後、紅娘に付き添われて彼の部屋を訪れ、二人はしばらくのあいだひそかに行き来しました。
その後、張生は長安で科挙を受けて落第し、そのまま都にとどまって鶯鶯に手紙を書きます。鶯鶯は長い返書をしたため、二人の始まりを振り返りました。手紙は自責と名残惜しさに満ちていましたが、張生は結局この恋を断ち切りました。
この言葉は、原作では実を結ばずに終わった恋のなかの回想です。月老籤が採ったのは字面どおりの、想い合う二人という意味で、後の『西廂記』もこの物語を円満な結末に書き改めています。
意味
あなたにその気があり、相手も拒んでいません。互いに好意があり、よい結果が期待できます。
ひとこと:惹かれ合うのは始まりにすぎません。続いていくかは、二人が約束を交わす気があるかどうかです。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第43番のよくある質問
月老霊籤の第43番には何と書かれていますか?
「君子有援琴之挑,淑女無投梭之拒。」という文句で、現代語にすると「君子は琴を弾いて心を誘い、淑女は梭(ひ)を投げて拒むことをしない。」という意味です。等級は上吉、出典は元稹(げんしん)『鶯鶯伝(おうおうでん)』です。
月老霊籤の第43番はどういう意味ですか?
あなたにその気があり、相手も拒んでいません。互いに好意があり、よい結果が期待できます。ひとこと添えるなら、惹かれ合うのは始まりにすぎません。続いていくかは、二人が約束を交わす気があるかどうかです。