月老霊籤 第35番(下)

遇人之不淑矣。 よくない人に嫁いでしまった。

籤の原文と現代語訳

遇人之不淑矣
よくない人に嫁いでしまった。

籤番等級出典
第35番(第三十五籤)下(注意をうながす)『詩経』王風「中谷有蓷(ちゅうこくゆうたい)」
《詩經・王風・中谷有蓷》

典故:原典は何を語っているか

凶作の年に夫に捨てられた女性が、嫁いだ相手が悪かったと嘆く詩です。

「中谷有蓷」(ちゅうこくゆうたい)は『詩経』の「王風」にあります。蓷(たい)とはメハジキ(益母草)のことで、詩はまず谷間のメハジキが強い日差しに焼かれて枯れていくさまを描き、続いて家を出ざるを得なくなった女性を描きます。三章は段階を追って深まり、はじめは深くため息をつき、次に長く嘆き、最後には声を殺して泣きます。彼女ははじめに、嫁ぐのはほんとうに難しいと言い、次に、よい人に巡り会えなかったと言い、最後に、いくら嘆いても、もう間に合わないと言います。

『毛詩序』はこの詩を、周王室の衰えを憐れんだものとしています。夫婦の情義が日ごとに薄れ、凶作や飢饉に見舞われると、家族が互いを見捨てるようになった、というのです。後代の学者には、周王室にまで話を広げる必要はなく、凶作の年に捨てられた女性が自らの身の上を語った詩だと見る人もいます。

籤の文句は第二章から取られています。詩のなかには罵りの言葉はなく、ただため息が重なるばかりです。月老籤がこの句を引くのは、身を託す前に、苦しいときに相手がそばに残ってくれる人かどうかを考えてほしい、という意味からです。

意味

相手が信頼に足る人ではないかもしれません。よく見極めて、急いで身を預けないように。

ひとこと:迷いがあるなら歩みをゆるめ、まわりの人の見方も聞いてみましょう。

これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。

月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)

  1. 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
  2. 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
  3. 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。

よくある誤解

「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。

等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。

よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。

習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。

前の籤:第34番/次の籤:第36番

ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤のあとは、二人の命式を

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月老霊籤 第35番のよくある質問

月老霊籤の第35番には何と書かれていますか?

「遇人之不淑矣。」という文句で、現代語にすると「よくない人に嫁いでしまった。」という意味です。等級は下、出典は『詩経』王風「中谷有蓷(ちゅうこくゆうたい)」です。

月老霊籤の第35番はどういう意味ですか?

相手が信頼に足る人ではないかもしれません。よく見極めて、急いで身を預けないように。ひとこと添えるなら、迷いがあるなら歩みをゆるめ、まわりの人の見方も聞いてみましょう。