月老霊籤 第29番(中平)
有意栽花花不發,無心插柳柳成蔭。 花を咲かせようと植えた花は咲かず、何気なく挿した柳が茂って木陰をつくる。
籤の原文と現代語訳
有意栽花花不發
花を咲かせようと植えた花は咲かず、
無心插柳柳成蔭
何気なく挿した柳が茂って木陰をつくる。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第29番(第二十九籤) | 中平(吉凶半ば・穏やか) | ことわざ(『増広賢文』に見える) 俗諺(見《增廣賢文》) |
典故:原典は何を語っているか
狙って手をかけたことが実るとは限らず、何気なくしたことのほうが実ることがある、という意味です。
この二句は明清以来もっともよく知られたことわざの一つで、手習いの書『増広賢文』(ぞうこうけんぶん)に収められています。『増広賢文』は作者不詳で、歴代の格言や民間のことわざを集めたもので、遅くとも明の万暦年間には広まっていました。
句そのものはさらに古くから見えます。元代の雑劇『包待制智斬魯斎郎』(ほうたいせいちざんろさいろう)には、すでに「心をこめて花を植えても花は咲かず、何気なく挿した柳が木陰をなす」という登場詩があります。明代の湯顕祖(とうけんそ)『南柯記』(なんかき)の第八齣「情著」もこの二句で幕を閉じます。二人の仙女が揚州の孝感寺での講経会で、落ちぶれた書生の淳于棼(じゅんうふん)を思いがけず見初め、公主の婿にはこの人しかいないと決めてしまう場面です。明清の小説も、偶然の巡り合わせを描くときに、この二句を評語としてよく用いました。
柳の枝は土に挿せばたやすく根づくが、花は手をかけて世話してもうまく咲くとは限らない。これは農家にはおなじみの経験です。月老籤がこれを採って語っているのは、縁というものは往々にして人の段取りどおりにはやって来ない、ということです。
意味
意気込みすぎるとかえってうまくいきません。自然体で気持ちを楽にしていれば、思わぬところで縁が見つかるかもしれません。
ひとこと:会うたびに試験を受けているような気持ちにならないで。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第29番のよくある質問
月老霊籤の第29番には何と書かれていますか?
「有意栽花花不發,無心插柳柳成蔭。」という文句で、現代語にすると「花を咲かせようと植えた花は咲かず、何気なく挿した柳が茂って木陰をつくる。」という意味です。等級は中平、出典はことわざ(『増広賢文』に見える)です。
月老霊籤の第29番はどういう意味ですか?
意気込みすぎるとかえってうまくいきません。自然体で気持ちを楽にしていれば、思わぬところで縁が見つかるかもしれません。ひとこと添えるなら、会うたびに試験を受けているような気持ちにならないで。