月老霊籤 第2番(中)
落霞與孤鶩齊飛,秋水共長天一色。 夕焼け雲とはぐれた一羽の鴨がともに飛び、秋の川と果てしない空はひとつの色に溶け合う。
籤の原文と現代語訳
落霞與孤鶩齊飛
夕焼け雲とはぐれた一羽の鴨がともに飛び、
秋水共長天一色
秋の川と果てしない空はひとつの色に溶け合う。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第2番(第二籤) | 中(吉凶半ば) | 王勃「滕王閣序(とうおうかくじょ)」 王勃〈滕王閣序〉 |
典故:原典は何を語っているか
唐の王勃が滕王閣の宴で書いた名句です。夕焼け雲の中を一羽きりの野鴨が飛び、秋の川面と空がひと続きの色に溶け合う情景を描いています。
「滕王閣序」(とうおうかくじょ)の正式な題は「秋日登洪府滕王閣餞別序」です。滕王閣は、唐の高祖の子である滕王・李元嬰(りげんえい)が洪州(こうしゅう、現在の江西省南昌)に建てた楼閣です。一般には、上元二年(675年)の重陽の節句に、洪州都督の閻公(えんこう)が楼閣の再建を祝って盛大な宴を開いたとされます。若き王勃(おうぼつ)は、交趾(こうし)で県令を務める父を訪ねて南へ下る途中に洪州を通りかかり、その席に連なっていました。五代の王定保(おうていほ)『唐摭言』(とうせきげん)によれば、閻公はもともと娘婿にあらかじめ序文を書かせ、その場で披露させるつもりで、形だけ客に筆を勧めました。皆が辞退するなか、王勃だけが紙と筆を受け取ります。閻公は面白くなく、人をそばに置いて一句ずつ報告させましたが、「落霞は孤鶩(こぼく)と斉しく飛び、秋水は長天と共に一色」という句を聞いて、ようやくこれは天才の作だと驚嘆しました。この序を書いて間もなく、王勃は海を渡る途中で水に落ち、驚きのあまり亡くなりました。まだ二十代でした。夕焼けと秋の水がどこまでも広がるなか、飛んでいるのは一羽の野鴨だけ。後の人はこの句に、どこか寂しさを読み取ってきました。
意味
景色は美しいのに、鳥は一羽きりです。いまはまだ縁がめぐってきておらず、寂しさを感じるのも無理はありません。まず自分の暮らしを整えて、時機を静かに待ちましょう。
ひとこと:寂しいときほど、手近な誰かに急いですがらないでください。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第2番のよくある質問
月老霊籤の第2番には何と書かれていますか?
「落霞與孤鶩齊飛,秋水共長天一色。」という文句で、現代語にすると「夕焼け雲とはぐれた一羽の鴨がともに飛び、秋の川と果てしない空はひとつの色に溶け合う。」という意味です。等級は中、出典は王勃「滕王閣序(とうおうかくじょ)」です。
月老霊籤の第2番はどういう意味ですか?
景色は美しいのに、鳥は一羽きりです。いまはまだ縁がめぐってきておらず、寂しさを感じるのも無理はありません。まず自分の暮らしを整えて、時機を静かに待ちましょう。ひとこと添えるなら、寂しいときほど、手近な誰かに急いですがらないでください。