安太歳:信仰の儀式と、その背後にある地支の関係

「今年は太歳にあたるから、安太歳に行っておいで」。台湾では毎年のように耳にする言葉です。日本でいえば厄年に神社でお祓いを受けるのに近い感覚ですが、太歳の決まり方は厄年とは別物です。このページでは二つのことを分けて説明します。犯太歳は地支の関係で、暦から計算できます。安太歳は信仰の儀式で、するかどうかは個人の選択です。二つはよく一緒にされますが、同じものではありません。

太歳はどこから来たのか

「太歳」はもともと天文と暦の言葉でした。古代中国では、木星(歳星)がおよそ十二年で天を一周することを使って年を数え、さらに木星と逆向きに動く仮想の星を考えて「太歳」と呼び、十二支に割り当てました。のちに太歳は「太歳星君(たいさいせいくん)」という神様になり、民間では六十干支の一年ごとにそれぞれ担当の太歳がいると考えられるようになりました。こうして「犯太歳」も、暦の上の関係から、ずいぶん深刻に聞こえる言葉へと変わっていったのです。

安太歳とは

なぜ廟ごとに名簿が違うのか

同じ年でも、二つの干支が太歳にあたると言う廟もあれば、四つ、五つと言う廟もあります。違いは採用する関係の幅で、値と冲だけ、刑と害を加える、五つの型すべて、のどれかです。2027 年の丁未年を例にすると、値太歳は未(ヒツジ)、冲太歳は丑(ウシ)で、この二つはほぼどの名簿にも載ります。刑太歳の戌(イヌ)、破太歳の戌(イヌ)、害太歳の子(ネズミ)は、載せるかどうかが所によって違います。

太歳値冲刑破害太歳と合
子(ネズミ年)子(ネズミ)午(ウマ)卯(ウサギ)酉(ニワトリ)未(ヒツジ)丑(ウシ)、申(サル)、辰(竜)
丑(ウシ年)丑(ウシ)未(ヒツジ)戌(イヌ)辰(竜)午(ウマ)子(ネズミ)、巳(ヘビ)、酉(ニワトリ)
寅(トラ年)寅(トラ)申(サル)巳(ヘビ)亥(イノシシ)巳(ヘビ)亥(イノシシ)、午(ウマ)、戌(イヌ)
卯(ウサギ年)卯(ウサギ)酉(ニワトリ)子(ネズミ)午(ウマ)辰(竜)戌(イヌ)、亥(イノシシ)、未(ヒツジ)
辰(竜年)辰(竜)戌(イヌ)辰(竜)丑(ウシ)卯(ウサギ)酉(ニワトリ)、申(サル)、子(ネズミ)
巳(ヘビ年)巳(ヘビ)亥(イノシシ)寅(トラ)、申(サル)申(サル)寅(トラ)申(サル)、酉(ニワトリ)、丑(ウシ)
午(ウマ年)午(ウマ)子(ネズミ)午(ウマ)卯(ウサギ)丑(ウシ)未(ヒツジ)、寅(トラ)、戌(イヌ)
未(ヒツジ年)未(ヒツジ)丑(ウシ)戌(イヌ)戌(イヌ)子(ネズミ)午(ウマ)、亥(イノシシ)、卯(ウサギ)
申(サル年)申(サル)寅(トラ)巳(ヘビ)巳(ヘビ)亥(イノシシ)巳(ヘビ)、子(ネズミ)、辰(竜)
酉(ニワトリ年)酉(ニワトリ)卯(ウサギ)酉(ニワトリ)子(ネズミ)戌(イヌ)辰(竜)、巳(ヘビ)、丑(ウシ)
戌(イヌ年)戌(イヌ)辰(竜)丑(ウシ)、未(ヒツジ)未(ヒツジ)酉(ニワトリ)卯(ウサギ)、寅(トラ)、午(ウマ)
亥(イノシシ年)亥(イノシシ)巳(ヘビ)亥(イノシシ)寅(トラ)申(サル)寅(トラ)、卯(ウサギ)、未(ヒツジ)

当サイトのエンジンで地支の関係表から求めました。「太歳と合」は支合と三合にあたる十二支で、民間ではその年、太歳と同じ側にいるとみなされることが多いものです。

当サイトの立場

安太歳は民間信仰の実践であり、当サイトは勧めもしなければ反対もしません。それはあなたの信仰の選択です。ただ一つだけ判断の目安をお伝えします。大金を払わなければ「解消」できないという話があれば、疑うべきはその話のほうです。地支の関係は構造なので、何かを買ったからといって変わりはしません。変えられるのは、あなたがこの一年をどう組み立てるかです。

四柱推命の立場からこの一年を見たいなら、現実的なのは次の手順です。太歳の地支の五行があなたにとって喜か忌かを確かめ(下のチェックを使えます)、それがあなたの四柱のどの柱に触れるかを見ること。流年のチェックでは、これらをまとめて表示します。

あなたが太歳にあたる年を調べる:十二支だけでなく四柱まで

新暦の生年月日(出生時刻は空欄でもかまいません)を入れると、今後十二年の毎年、あなたの十二支が太歳にあたるか、どの型か、命式のほかの三柱の地支に太歳が触れるか、そして太歳の地支の五行があなたにとって喜か忌かを一覧にします。計算はすべてお使いのブラウザの中で行い、データは送信されません。

新暦の生年月日で計算し、十二支は立春で切り替えます(1 月末〜2 月初めに生まれた人には、旧正月で数えた場合との違いもあわせて表示します)。

値太歳本命年:同じ支が重なる 冲太歳真向かい:移動と変化 刑太歳摩擦、規範と責任 破太歳段取りがばらされ、組み直し 害太歳見えない消耗と誤解 流年(年運)四柱をまとめて見る完全版

正直なひとこと:犯太歳は地支の関係で、判決ではありません

犯太歳が言っているのは、あなたの年支と今年の年支が、十二支の関係表のどのマスで出会うかということだけです。「この一年、この線に触れる」ことはわかっても、触れたあとどうなるかまではわかりません。それはその地支があなたの命式でどんな役割を持つか、太歳の五行があなたにとって喜か忌かで決まります。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

まずは計算してから、決めればいい

生年月日を入れると、今後十二年のうち、あなたの十二支と四柱に太歳が触れる年と、太歳の五行があなたにとって喜か忌かがわかります。

安太歳のよくある質問

安太歳とは何ですか?

台湾・中華圏の民間信仰で、年の初めに廟でその年の太歳に名前を登録して祈り、年末にお礼(謝太歳)をする儀式です。宗教的な実践であり、四柱推命の地支の関係から導かれた結論ではありません。

太歳にあたったら、必ず安太歳をしないといけませんか?

そうとは限りません。するかどうかは個人の信仰の選択です。地支の関係は構造なので、安太歳をしてもしなくても変わりません。現実的なのは、太歳の五行があなたにとって喜か忌かを確かめ、その一年のペースを組み立てることです。

安太歳はいつ行けばいいですか?

多くの廟は旧正月の前後に受付を始め、年末に謝太歳を行います。時期ややり方は廟によって違うので、その廟の案内に従ってください。

日本の厄除け・厄払いと同じものですか?

年の初めに寺社で一年の無事を祈るという点では似ていますが、別物です。厄年は数え年の年齢で決まり、太歳は生まれ年の十二支とその年の十二支の関係で決まります。安太歳は台湾・中華圏の廟の習わしです。

廟によって太歳にあたる干支が違うのはなぜですか?

採用する関係の幅が違うからです。値と冲の二つだけを挙げるところ、刑と害を加えるところ、値・冲・刑・破・害の五つの型すべてを挙げるところがあります。