観音霊籤 第99番(下籤)

「何気なく馬に乗り、鞭を当ててやって来る」――第99番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

等閑騎馬着鞭來

半有憂危半有財

似火方燒頭上屋

天教一雨蕩殃災

現代語訳(本サイト訳):

何気なく馬に乗り、鞭を当ててやって来る
半分は憂いと危うさ、半分は財がある
まるで頭上の屋根に火が燃え移ったとき
天が一雨降らせて、災いを洗い流すよう
籤番号等級宮典故
第99番下籤亥宮陶三春、元帥となる(陶三春掛帥)

典故の解説:宋代の民話で、勇ましい女傑・陶三春は将軍・鄭恩の妻となり、自ら軍の指揮を執りました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「勒馬持鞭直過來,半有憂危半有災,恰似遭火焚燒屋,天降時雨蕩成灰」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦半憂半喜之象。凡事只宜行善也。半ば憂い半ば喜ぶ象。何ごともただ善を行うのがよい。
解曰終身勞力。莫管是非。枷鎖臨時。怨尤自至。一生骨を折って働くこと。是非には構わないこと。首かせがかかるときには、恨みごともおのずとやって来る。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい祈保加護を祈る
自分自身守慎慎んで守る
金運破損がある
取引・商売阻妨げがある
結婚刑剋ぶつかり合う
妊娠・出産險危うい
旅先・離れている人困行き詰まる
田畑・養蚕損損が出る
家畜損損が出る
人探し招非面倒を招く
訴訟虧損をする
引っ越し守舊現状を守る
失せ物凶凶
お墓敗崩れる

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

馬に鞭を当ててやって来ると、半分は憂いと危険、半分は財があります。屋根に火が回ったところへ、天が大雨を降らせて災いを消してくれるようなものです。

ヒント:善い行いを重ねましょう。危うさの中にも転機はあります。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第98番 次の籤:第100番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第99番のよくある質問

観音霊籤の第99番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は下籤で、亥宮に属し、典故は「陶三春、元帥となる」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第99番には何と書いてありますか?

原文は 「等閑騎馬着鞭來,半有憂危半有財,似火方燒頭上屋,天教一雨蕩殃災」。現代語訳すると「何気なく馬に乗り、鞭を当ててやって来る。半分は憂いと危うさ、半分は財がある。まるで頭上の屋根に火が燃え移ったとき。天が一雨降らせて、災いを洗い流すよう」となります。

観音霊籤の第99番はどういう意味ですか?

馬に鞭を当ててやって来ると、半分は憂いと危険、半分は財があります。屋根に火が回ったところへ、天が大雨を降らせて災いを消してくれるようなものです。ヒント:善い行いを重ねましょう。危うさの中にも転機はあります。