観音霊籤 第100番(下籤)

「東へ行こうか、西へ行こうか」――第100番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

欲就東兮欲就西

逢人說事轉痴迷

登山不見神仙面

莫若歸休更勿提

現代語訳(本サイト訳):

東へ行こうか、西へ行こうか
人に事を話すほど、かえって迷いが深まる
山に登っても、仙人の顔は見えない
それなら帰って休み、もう口にしないほうがよい
籤番号等級宮典故
第100番下籤亥宮三教、道を語る(三教談道)

典故の解説:儒・仏・道の三人の師が語り合う場面で、三つの教えはもとは一つという伝統的な図です。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「佛神靈變與君知,痴人說事轉昏迷,老人求得靈籤去,不如守舊待時來」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦守常勿動之象。凡事宜待時吉也。いつもどおりを守って動かない象。何ごとも時を待てば吉。
解曰完滿靈籤。盡報君加。信舊勿動。待等時至。此是滿籤。諸事不利。大作福力。可保平安。満ちた霊籤で、すべてをあなたに告げる。古きを信じて動かず、時が来るのを待つこと。これは満籤で、何ごとも不利。大いに善行を積めば、無事を保てる。

聖意(問いごとの答え)

この籤の聖意は項目に分かれておらず、全体としての断語が一つだけあります。「此是滿籤,諸事不利,大作福力,可保平安。」――これは満籤で、何ごとも不利。大いに善行を積めば、無事を保てる。

読み解き

東へ行くか西へ行くか決められず、人に話せば話すほど迷ってしまいます。いったん帰って、もう口にしないほうがよいでしょう。

ヒント:百首の最後の籤です。いったん立ち止まって気持ちを整え、あらためて出発しましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第99番 次の籤:第1番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第100番のよくある質問

観音霊籤の第100番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は下籤で、亥宮に属し、典故は「三教、道を語る」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第100番には何と書いてありますか?

原文は 「欲就東兮欲就西,逢人說事轉痴迷,登山不見神仙面,莫若歸休更勿提」。現代語訳すると「東へ行こうか、西へ行こうか。人に事を話すほど、かえって迷いが深まる。山に登っても、仙人の顔は見えない。それなら帰って休み、もう口にしないほうがよい」となります。

観音霊籤の第100番はどういう意味ですか?

東へ行くか西へ行くか決められず、人に話せば話すほど迷ってしまいます。いったん帰って、もう口にしないほうがよいでしょう。ヒント:百首の最後の籤です。いったん立ち止まって気持ちを整え、あらためて出発しましょう。