観音霊籤 第87番(中籤)
「山の中腹まで来たところで、日が山に沈みかける」――第87番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。
籤詩の原文
人行半嶺日啣山
峻險巉巖未可攀
仰望上天垂護佑
此身猶在太虛間
現代語訳(本サイト訳):
山の中腹まで来たところで、日が山に沈みかける
切り立った岩山は、まだ登れない
天を仰いで、守ってくださるよう願えば
この身はなお、大空の中にある
| 籤番号 | 等級 | 宮 | 典故 |
|---|---|---|---|
| 第87番 | 中籤 | 申宮 | 程咬金、地の穴を探る(咬金探地穴) |
典故の解説:隋唐の英雄物語で、豪胆な程咬金は深い洞穴に下ろされて探検し、不思議な体験と新たな運をつかんで戻ってきました。
もう一つの版
観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「人行半嶺日西山,竣嶺崖岩未可安,仰望上天為護佑,此身猶在太平間」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。
- 巉は蟬と同音。
- 版本二では西を啣とする。もとの字は判読できない。
詩意と解曰
詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。
| 項目 | 原文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 詩意 | 此卦淘沙見金之象。凡事有貴人之兆也。 | 砂をさらって金を見つける象。何ごとも貴人が現れる兆し。 |
| 解曰 | 鑿石見玉。淘沙見金。須要著力。只是勞心。 | 石をうがって玉を見つけ、砂をさらって金を見つける。力を入れる必要があるが、気苦労が多いだけ。 |
| 別の版 | 此卦人處險境之象。凡事有貴人之兆也。 | 別の版の詩意:人が危うい所にいる象。何ごとも貴人が現れる兆し。 |
| 別の版 | 困厄之境。無處安身。求神庇佑。祈可放心。 | 別の版の解曰:苦しみの中にあり、身を置く所もない。神に加護を求めて祈れば、安心できる。 |
聖意(問いごとの答え)
聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。
| 尋ねたこと | 原文 | 意味 |
|---|---|---|
| 家庭・住まい | 祈福 | 福を祈る |
| 自分自身 | 欠利 | 利が少ない |
| 金運 | 勞心 | 気苦労がある |
| 取引・商売 | 謹慎 | 慎重に |
| 結婚 | 有阻 | 妨げがある |
| 妊娠・出産 | 虛 | はっきりしない |
| 旅先・離れている人 | 遲 | 遅い |
| 田畑・養蚕 | 平穩 | 平穏 |
| 家畜 | 平穩 | 平穏 |
| 人探し | 未遇 | まだ会えない |
| 訴訟 | 虧 | 損をする |
| 引っ越し | 守 | 守る |
| 失せ物 | 凶 | 凶 |
| お墓 | 不阻 | 妨げなし |
聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。
読み解き
山の中腹まで来たのに日が暮れかけ、前には切り立った岩がそびえています。天の加護を仰ぎつつ、宙ぶらりんの状態です。
ヒント:上にも下にも動けないときは、まず足場を固めてから進みましょう。
これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。
台湾の廟での観音籤の引き方
- 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
- 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
- もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
- 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。
よくある誤解
下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。
下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。
同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。
習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。
おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
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観音霊籤 第87番のよくある質問
観音霊籤の第87番は吉ですか、凶ですか?
籤紙の等級は中籤で、申宮に属し、典故は「程咬金、地の穴を探る」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。
観音霊籤の第87番には何と書いてありますか?
原文は 「人行半嶺日啣山,峻險巉巖未可攀,仰望上天垂護佑,此身猶在太虛間」。現代語訳すると「山の中腹まで来たところで、日が山に沈みかける。切り立った岩山は、まだ登れない。天を仰いで、守ってくださるよう願えば。この身はなお、大空の中にある」となります。
観音霊籤の第87番はどういう意味ですか?
山の中腹まで来たのに日が暮れかけ、前には切り立った岩がそびえています。天の加護を仰ぎつつ、宙ぶらりんの状態です。ヒント:上にも下にも動けないときは、まず足場を固めてから進みましょう。