観音霊籤 第88番(中籤)

「木彫りの虎が、山林の中にいる」――第88番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

木雕一虎在山林

遠望威容意不禁

縱說不妨終可謂

此身如入大江心

現代語訳(本サイト訳):

木彫りの虎が、山林の中にいる
遠くから見れば威風堂々、思わず身がすくむ
かまわないと言われ、実際そのとおりでも
この身は大河の真ん中に入ったように落ち着かない
籤番号等級宮典故
第88番中籤酉宮龐洪、包公を恐れる(龐洪畏包公)

典故の解説:宋代の物語で、腐敗した太師・龐洪は朝廷で恐れられていましたが、清廉な包公(包拯)のことをひどく恐れていました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「林為一虎在當門,須是有威不害人,分明說是無防事,憂惱遲疑恐驚心」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦林木虎有威之象。凡事虛驚少實也。林の中の木の虎に威厳がある象。何ごとも驚くばかりで実は少ない。
解曰爐頭點雪。似耳邊風。可宜作福。後吉前凶。炉の上に落ちた雪のよう、耳を過ぎる風のよう。善行を積むとよい。先は悪く後によい。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい不安落ち着かない
自分自身口舌口論
金運小人つまらない人に注意
取引・商売不利不利
結婚不合合わない
妊娠・出産虛險危うく見えて実害なし
旅先・離れている人阻妨げがある
田畑・養蚕損損が出る
家畜損損が出る
人探し杳音沙汰なし
訴訟虧損をする
引っ越し守舊現状を守る
失せ物凶凶
お墓凶凶

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

木彫りの虎は見た目こそ威風がありますが、人を傷つけはしません。それでも心は大河に落ちたように落ち着きません。

ヒント:取り越し苦労で終わることが多いときです。自分で自分を脅かさないように。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第87番 次の籤:第89番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第88番のよくある質問

観音霊籤の第88番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、酉宮に属し、典故は「龐洪、包公を恐れる」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第88番には何と書いてありますか?

原文は 「木雕一虎在山林,遠望威容意不禁,縱說不妨終可謂,此身如入大江心」。現代語訳すると「木彫りの虎が、山林の中にいる。遠くから見れば威風堂々、思わず身がすくむ。かまわないと言われ、実際そのとおりでも。この身は大河の真ん中に入ったように落ち着かない」となります。

観音霊籤の第88番はどういう意味ですか?

木彫りの虎は見た目こそ威風がありますが、人を傷つけはしません。それでも心は大河に落ちたように落ち着きません。ヒント:取り越し苦労で終わることが多いときです。自分で自分を脅かさないように。