観音霊籤 第86番(上籤)

「春が来て花が咲き、高台に照り映える」――第86番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

春來花發映陽臺

萬里舟行進寶來

躍過禹門三級浪

恰如平地一聲雷

現代語訳(本サイト訳):

春が来て花が咲き、高台に照り映える
万里を行く舟が、宝を運んでくる
禹門の三段の波を跳び越える
まるで平地に一声の雷が鳴るように
籤番号等級宮典故
第86番上籤申宮商輅、三元に及第する(商輅中三元)

典故の解説:明の商輅は、科挙の三段階すべてで首席を取りました。歴史上ほんのひと握りしか成し遂げていない快挙です。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「春來花發映陽臺,萬里車來進寶財,若得禹門三級浪,恰如平地一聲雷」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦上朝見帝之象。凡事太吉大利也。朝廷に上って帝に拝謁する象。何ごとも大吉大利。
解曰朝帝受職。如貧得寶。謀望從心。卦中第一。帝にまみえて職を授かる。貧しい者が宝を得るよう。望みは心のまま。籤の中で第一。
別の版此籤從心所欲。諸事皆吉。別の版の解曰:この籤は心の欲するままになる。何ごとも吉。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい有喜喜びごとがある
自分自身吉吉
金運有ある
取引・商売春吉春によい
結婚成成る
妊娠・出産順意思いどおり
旅先・離れている人喜訊うれしい知らせ
田畑・養蚕利よい
家畜旺盛ん
人探し回戻る
訴訟勝勝つ
引っ越し可よし
失せ物在まだある
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

春の花が咲き誇り、万里を行く舟が宝を積んで帰ってきます。禹門を跳び越えて、平地に雷が鳴るように一気に名を上げます。

ヒント:大吉のときです。全力で取り組みましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第85番 次の籤:第87番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第86番のよくある質問

観音霊籤の第86番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は上籤で、申宮に属し、典故は「商輅、三元に及第する」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第86番には何と書いてありますか?

原文は 「春來花發映陽臺,萬里舟行進寶來,躍過禹門三級浪,恰如平地一聲雷」。現代語訳すると「春が来て花が咲き、高台に照り映える。万里を行く舟が、宝を運んでくる。禹門の三段の波を跳び越える。まるで平地に一声の雷が鳴るように」となります。

観音霊籤の第86番はどういう意味ですか?

春の花が咲き誇り、万里を行く舟が宝を積んで帰ってきます。禹門を跳び越えて、平地に雷が鳴るように一気に名を上げます。ヒント:大吉のときです。全力で取り組みましょう。