観音霊籤 第79番(中籤)

「虚空に願を掛け、人との縁を結ぶ」――第79番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

虛空結愿結人緣

保得人安愿未還

得兔忘蹄真絕跡

敢將初誓謾輕瞞

現代語訳(本サイト訳):

虚空に願を掛け、人との縁を結ぶ
人の無事は守られたのに、願はまだ返していない
兎を得て罠を忘れるのは、まったく跡形もないこと
最初の誓いを、軽々しくごまかしてよいものか
籤番号等級宮典故
第79番中籤午宮ひそかに銅旗の陣を破る(暗扶倒銅旗)

典故の解説:隋唐の英雄物語で、敵方に仕えていた羅成は、ひそかに従兄の秦瓊を助けて「銅旗陣」を破らせました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「虛空結願保平安,保得身安願不還,莫忘神聖宜還了,此知神語莫輕慢」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦信實莫信虛之。凡事守舊之兆也。誠実を信じ、虚を信じない象。何ごとも今のままを守る兆し。
解曰人有我見。心不用忙。觀音指示。切莫輕慢。人には人の見方がある。心をせかすことはない。観音のお示しを、決して軽んじないこと。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい還願お礼参りをする
自分自身許經読経を誓う
金運守份分を守る
取引・商売謹慎慎重に
結婚虛実を結びにくい
妊娠・出産生女女の子
旅先・離れている人滯滞る
田畑・養蚕七分七分の実り
家畜損損が出る
人探し杳音沙汰なし
訴訟和和解する
引っ越し守守る
失せ物西方西を探す
お墓西向西向き

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

かつて掛けた願をまだ果たしていません。よいことがあったなら、最初の誓いを忘れないように。

ヒント:約束したことは守りましょう。誠実さが何より大切です。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第78番 次の籤:第80番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第79番のよくある質問

観音霊籤の第79番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、午宮に属し、典故は「ひそかに銅旗の陣を破る」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第79番には何と書いてありますか?

原文は 「虛空結愿結人緣,保得人安愿未還,得兔忘蹄真絕跡,敢將初誓謾輕瞞」。現代語訳すると「虚空に願を掛け、人との縁を結ぶ。人の無事は守られたのに、願はまだ返していない。兎を得て罠を忘れるのは、まったく跡形もないこと。最初の誓いを、軽々しくごまかしてよいものか」となります。

観音霊籤の第79番はどういう意味ですか?

かつて掛けた願をまだ果たしていません。よいことがあったなら、最初の誓いを忘れないように。ヒント:約束したことは守りましょう。誠実さが何より大切です。