観音霊籤 第78番(上籤)

「冷たい水を、一面の白い雪に注ぐ」――第78番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

冷水來澆白雪洋

不寒不熱自溫涼

要行天下無他事

惟有中藏一藝強

現代語訳(本サイト訳):

冷たい水を、一面の白い雪に注ぐ
寒くも暑くもなく、ほどよい温かさ
天下を渡り歩くのに、ほかに要るものはない
ただ身に一芸を備えていれば強い
籤番号等級宮典故
第78番上籤午宮臨潼で主君を救う(臨潼救駕)

典故の解説:隋唐の英雄物語で、秦瓊(秦叔宝)は臨潼山で待ち伏せにあった李淵の一家を救いました。李淵はのちに唐を建てます。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「冷水未燒白沸湯,不寒不熱有溫涼,要行天下無他事,為有身中百藝強」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦平善用事之象。凡事平穩大吉也。穏やかで善く事を用いる象。何ごとも穏やかで大吉。
解曰囚人逢赦。病遇良醫。求財謀望。貴人指示。囚人が恩赦に会い、病は良医に出会う。財を求めても望みを計っても、貴人が示してくれる。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい安穏やか
自分自身吉吉
金運遂思いどおり
取引・商売成成る
結婚合合う
妊娠・出産男男の子
旅先・離れている人至戻ってくる
田畑・養蚕熟豊作
家畜旺盛ん
人探し至来る・戻る
訴訟散散り散りになる
引っ越し大吉大吉
失せ物即見すぐ見つかる
お墓大吉利大いによい

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

冷たい水を雪に注ぐように、寒くも暑くもなくちょうどよい具合です。天下を渡り歩くには、一芸に秀でていることが何よりの頼りになります。

ヒント:得意なことを磨きましょう。それがいちばんの元手になります。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第77番 次の籤:第79番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第78番のよくある質問

観音霊籤の第78番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は上籤で、午宮に属し、典故は「臨潼で主君を救う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第78番には何と書いてありますか?

原文は 「冷水來澆白雪洋,不寒不熱自溫涼,要行天下無他事,惟有中藏一藝強」。現代語訳すると「冷たい水を、一面の白い雪に注ぐ。寒くも暑くもなく、ほどよい温かさ。天下を渡り歩くのに、ほかに要るものはない。ただ身に一芸を備えていれば強い」となります。

観音霊籤の第78番はどういう意味ですか?

冷たい水を雪に注ぐように、寒くも暑くもなくちょうどよい具合です。天下を渡り歩くには、一芸に秀でていることが何よりの頼りになります。ヒント:得意なことを磨きましょう。それがいちばんの元手になります。