観音霊籤 第80番(上籤)

「まっすぐ高い山に登り、仙道を学ぼうとした」――第80番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

直上高山去學仙

豈知一旦帝王宣

青天白日常明照

志在聲名四海傳

現代語訳(本サイト訳):

まっすぐ高い山に登り、仙道を学ぼうとした
ところがある日、帝王に召し出される
青い空、白い日が、いつも明るく照らし
志は、名声を天下に伝えることにある
籤番号等級宮典故
第80番上籤未宮劉知遠、軍に身を投じる(智遠投軍)

典故の解説:劉知遠は妻を残して軍に入った貧しい若者でしたが、のちに後漢(五代)を建てました。この話は戯曲『白兎記』で知られます。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「直上仙岩要學仙,此知一旦帝王宣,青天日月常明照,心正聲名四海傳」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦貴人接引之象。凡事和合大吉也。貴人が導いてくれる象。何ごとも和合して大吉。
解曰有始有終。莫向西東。心中用事。貴人重重。始めがあり終わりがある。東西にふらふらしないこと。心のままに事を運べば、貴人が次々と現れる。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい平安無事
自分自身吉利よい
金運有利利がある
取引・商売遂意思いどおり
結婚雙配似合いの二人
妊娠・出産男男の子
旅先・離れている人回戻る
田畑・養蚕半收半作
家畜勝よく育つ
人探し遇会える
訴訟勝勝つ
引っ越し吉吉
失せ物南南
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

山に登って仙道を学ぶつもりが、帝王に召し出されます。公明正大で、名声は天下に広まります。

ヒント:引き立ててくれる人がいるなら、遠慮せず機会を受け取りましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

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おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第80番のよくある質問

観音霊籤の第80番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は上籤で、未宮に属し、典故は「劉知遠、軍に身を投じる」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第80番には何と書いてありますか?

原文は 「直上高山去學仙,豈知一旦帝王宣,青天白日常明照,志在聲名四海傳」。現代語訳すると「まっすぐ高い山に登り、仙道を学ぼうとした。ところがある日、帝王に召し出される。青い空、白い日が、いつも明るく照らし。志は、名声を天下に伝えることにある」となります。

観音霊籤の第80番はどういう意味ですか?

山に登って仙道を学ぶつもりが、帝王に召し出されます。公明正大で、名声は天下に広まります。ヒント:引き立ててくれる人がいるなら、遠慮せず機会を受け取りましょう。