観音霊籤 第75番(中籤)

「まるで虎を抱いて山の前を越えるよう」――第75番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

宛如抱虎過山前

戰戰兢兢膽碎寒

幸得山前逢妙手

方能保得一身安

現代語訳(本サイト訳):

まるで虎を抱いて山の前を越えるよう
びくびくとおびえ、肝も冷える
幸い山の前で、腕の立つ人に出会い
ようやくこの身の無事を保てる
籤番号等級宮典故
第75番中籤午宮伍子胥、夜に昭関を越える(伍員夜出昭關)

典故の解説:楚で死罪を言い渡されて逃げた伍子胥は、昭関を越えられるか悩むあまり一夜で髪が白くなりましたが、友の助けで通り抜けました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「恰如拖虎過高山,戰戰競競膽碎寒,不覺忽然從好事,切須保守一身安」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦抱(拖)虎過山之象。凡事險凶驚恐也。虎を抱いて(引きずって)山を越える象。何ごとも危うく恐ろしい。
解曰危危險險。前程有阻。若問求謀。到底辛苦。危なく険しく、前途には障りがある。計画について問うなら、最後まで苦労する。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい祈保加護を祈る
自分自身提防用心する
金運謹慎慎重に
取引・商売滯滞る
結婚難順順調にいきにくい
妊娠・出産有驚驚くことがある
旅先・離れている人阻妨げがある
田畑・養蚕五分五分の実り
家畜損損が出る
人探し杳音沙汰なし
訴訟虧損をする
引っ越し守守る
失せ物難難しい
お墓凶凶

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

虎を抱いて山を越えるように、びくびくしながら進んでいます。幸い腕の立つ人に出会えて、ようやく無事でいられます。

ヒント:危ういときはその道の専門家に頼りましょう。一人で抱え込まないこと。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第74番 次の籤:第76番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第75番のよくある質問

観音霊籤の第75番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、午宮に属し、典故は「伍子胥、夜に昭関を越える」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第75番には何と書いてありますか?

原文は 「宛如抱虎過山前,戰戰兢兢膽碎寒,幸得山前逢妙手,方能保得一身安」。現代語訳すると「まるで虎を抱いて山の前を越えるよう。びくびくとおびえ、肝も冷える。幸い山の前で、腕の立つ人に出会い。ようやくこの身の無事を保てる」となります。

観音霊籤の第75番はどういう意味ですか?

虎を抱いて山を越えるように、びくびくしながら進んでいます。幸い腕の立つ人に出会えて、ようやく無事でいられます。ヒント:危ういときはその道の専門家に頼りましょう。一人で抱え込まないこと。