観音霊籤 第69番(中籤)

「冬が来て、峰の上に一枝の梅」――第69番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

冬來嶺上一枝梅

葉落枯枝總不摧

探得陽春消息近

依然還我做花魁

現代語訳(本サイト訳):

冬が来て、峰の上に一枝の梅
葉が落ち枝が枯れても、決して折れない
春の便りが近いと聞けば
やはりわたしが、花の中の一番になる
籤番号等級宮典故
第69番中籤辰宮梅、二度咲く(梅開二度)

典故の解説:小説『二度梅』の話です。一家が没落したとき、祈りを捧げた梅の木が二度目の花を咲かせ、最後には正義が行われて恋人たちも再会しました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「冬來嶺上一枝梅,葉落枝枯終不摧,但得陽春悄急至,依然還我作花魁」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦梅花占魁之象。凡事宜遲則吉也。梅の花が一番を取る象。何ごとも遅めのほうが吉。
解曰一箭射空。當空不空。待等春來。彩在其中。一本の矢が空を射る。空に向けても空しくはない。春が来るのを待てば、彩りはその中にある。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい欠利利が少ない
自分自身作福善行を積む
金運謹慎慎重に
取引・商売待時時を待つ
結婚遲成遅れて成る
妊娠・出産春實秋虛春は実あり秋は実なし
旅先・離れている人遲至遅れて来る
田畑・養蚕旺盛ん
家畜旺盛ん
人探し見見つかる
訴訟虧損をする
引っ越し如意思いどおり
失せ物東方東を探す
お墓宜改改めるほうがよい

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

冬の峰に咲く梅は、葉が落ち枝が枯れても倒れず、春が来ればやはり一番に咲き誇ります。

ヒント:少し遅れてもかまいません。時が来れば自然に頭角を現します。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第68番 次の籤:第70番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第69番のよくある質問

観音霊籤の第69番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、辰宮に属し、典故は「梅、二度咲く」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第69番には何と書いてありますか?

原文は 「冬來嶺上一枝梅,葉落枯枝總不摧,探得陽春消息近,依然還我做花魁」。現代語訳すると「冬が来て、峰の上に一枝の梅。葉が落ち枝が枯れても、決して折れない。春の便りが近いと聞けば。やはりわたしが、花の中の一番になる」となります。

観音霊籤の第69番はどういう意味ですか?

冬の峰に咲く梅は、葉が落ち枝が枯れても倒れず、春が来ればやはり一番に咲き誇ります。ヒント:少し遅れてもかまいません。時が来れば自然に頭角を現します。