観音霊籤 第68番(中籤)

「家の門は清らかでめでたく、夢にも吉兆」――第68番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

門庭清吉夢禎祥

積善于門大吉昌

訟理婚成蠶又熟

病逢良藥得安康

現代語訳(本サイト訳):

家の門は清らかでめでたく、夢にも吉兆
門に善を積めば、大いに栄える
訴えは理が通り、縁談はまとまり、蚕もよく育つ
病は良薬に出会って、元気を取り戻す
籤番号等級宮典故
第68番中籤(上籤とする版もある)卯宮汾陽王、長寿を祝う(汾陽祝壽)

典故の解説:汾陽王・郭子儀が誕生日を祝ったとき、高官となった多くの息子や婿たちが広間を埋め尽くしました。恵まれた一家の姿として描かれる場面です。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「門廷吉慶喜非常,積善之門大吉昌,婚姻田蠶諸事遂,病逢妙藥即安康」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦春夢百花之象。凡事遇貴人大吉也。春の夢に百花が咲く象。何ごとも貴人に会って大吉。
解曰春深日暖。百花自開。事莫遲疑。從人顯達。春たけなわで日は暖かく、百花がおのずと咲く。事にためらわず、人に従えば出世する。
別の版此卦門廷吉慶之象。凡事順遂也。別の版の詩意:門庭がめでたく栄える象。何ごとも順調。
別の版積善之家。必有餘慶。忠義之門。拱照福星。別の版の解曰:善を積む家には、必ず余りある慶びがある。忠義の門には、福星が照らす。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい旺盛ん
自分自身安穏やか
金運春旺春に盛ん
取引・商売遂思いどおり
結婚成成る
妊娠・出産防驚驚きに備える
旅先・離れている人到戻ってくる
田畑・養蚕利よい
家畜旺盛ん
人探し至来る・戻る
訴訟勝勝つ
引っ越し如意思いどおり
失せ物急尋急いで探す
お墓大吉大吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

家は清らかでめでたく、善を積んだ家には慶びが続きます。訴えは理が通り、縁談もまとまり、家の中は安らかです。

ヒント:善い行いを続ければ、よい運も続きます。なお、体調のことは医療機関に相談してください。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第67番 次の籤:第69番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第68番のよくある質問

観音霊籤の第68番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤(上籤とする版もある)で、卯宮に属し、典故は「汾陽王、長寿を祝う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第68番には何と書いてありますか?

原文は 「門庭清吉夢禎祥,積善于門大吉昌,訟理婚成蠶又熟,病逢良藥得安康」。現代語訳すると「家の門は清らかでめでたく、夢にも吉兆。門に善を積めば、大いに栄える。訴えは理が通り、縁談はまとまり、蚕もよく育つ。病は良薬に出会って、元気を取り戻す」となります。

観音霊籤の第68番はどういう意味ですか?

家は清らかでめでたく、善を積んだ家には慶びが続きます。訴えは理が通り、縁談もまとまり、家の中は安らかです。ヒント:善い行いを続ければ、よい運も続きます。なお、体調のことは医療機関に相談してください。