観音霊籤 第61番(中籤)

「昼は詩を吟じ、月の下で歌う」――第61番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

日上吟詩月下歌

逢場作戲笑呵呵

相逢會處難藏隱

喝啋齊聲嗹哩囉

現代語訳(本サイト訳):

昼は詩を吟じ、月の下で歌う
その場の座興で、からからと笑う
めぐり会う場所では、身を隠しにくい
喝采がそろって響き、にぎやかな囃子
籤番号等級宮典故
第61番中籤寅宮蘇小妹、夫を試す(蘇小妹難夫)

典故の解説:民話で、蘇東坡の才気あふれる妹・蘇小妹は、新郎の秦観が詩の謎を解くまで新婚の部屋に入れなかったといいます。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「日落吟詩月下歌,逢場作戲笑呵呵,相逢會遇難藏避,唱彩齊唱連理羅」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦守舊隨時之象。凡事時吉利也。今のままを守り時に従う象。何ごとも時宜を得れば吉。
解曰佳人在屋。吟唱詩曲。一片歡心。命中禍福。家に佳人がいて、詩や歌を口ずさむ。心は喜びに満ちるが、命の中に禍福がある。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい安穏やか
自分自身吉吉
金運順順調
取引・商売利よい
結婚成成る
妊娠・出産女女の子
旅先・離れている人至戻ってくる
田畑・養蚕熟豊作
家畜旺盛ん
人探し至来る・戻る
訴訟有理理はこちらにある
引っ越し吉吉
失せ物凶凶
お墓大吉大吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

詩を吟じ歌を歌い、その場を楽しんでにぎやかですが、人と顔を合わせる場では身を隠せません。

ヒント:楽しいときでも、言動には節度を持ちましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第60番 次の籤:第62番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第61番のよくある質問

観音霊籤の第61番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、寅宮に属し、典故は「蘇小妹、夫を試す」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第61番には何と書いてありますか?

原文は 「日上吟詩月下歌,逢場作戲笑呵呵,相逢會處難藏隱,喝啋齊聲嗹哩囉」。現代語訳すると「昼は詩を吟じ、月の下で歌う。その場の座興で、からからと笑う。めぐり会う場所では、身を隠しにくい。喝采がそろって響き、にぎやかな囃子」となります。

観音霊籤の第61番はどういう意味ですか?

詩を吟じ歌を歌い、その場を楽しんでにぎやかですが、人と顔を合わせる場では身を隠せません。ヒント:楽しいときでも、言動には節度を持ちましょう。