観音霊籤 第51番(上籤)

「夏が来たばかりで、日は長い」――第51番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

夏日初臨日正長

人皆愁惱熱非常

天公也解諸人意

故遣薰風特送涼

現代語訳(本サイト訳):

夏が来たばかりで、日は長い
誰もがひどい暑さに悩んでいる
天の神もみなの思いを察して
わざわざ薫風を送り、涼しくしてくれる
籤番号等級宮典故
第51番上籤(中籤とする版もある)子宮孔明、蜀に入る(孔明入川)

典故の解説:諸葛亮(孔明)は軍を率いて蜀(四川)に入り、劉備がのちに蜀漢となる土地を得るのを助けました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「夏日炎天日最長,人人愁熱悶非常,天地也解知人意,薰風拂拂自然涼」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦人人愁熱之象。凡事隨心從意也。誰もが暑さに悩む象。何ごとも心のままになる。
解曰進退莫疑。自有佳期。營謀用麼。不須妄為。進むも退くも迷わないこと。おのずとよい時が来る。計画に何が要ろう。むやみなことはしないこと。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい祈福福を祈る
自分自身謹防用心する
金運秋吉秋によい
取引・商売平常ふつう
結婚合合う
妊娠・出産生男男の子
旅先・離れている人動動きがある
田畑・養蚕損損が出る
家畜平平穏
人探し見見つかる
訴訟吉吉
引っ越し舊今のまま
失せ物北方北を探す
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

真夏の暑さに誰もが参っているところへ、天が人の思いを汲んで涼しい風を送ってくれます。

ヒント:つらい時期の転機は、思いがけないところからやって来るものです。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第50番 次の籤:第52番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第51番のよくある質問

観音霊籤の第51番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は上籤(中籤とする版もある)で、子宮に属し、典故は「孔明、蜀に入る」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第51番には何と書いてありますか?

原文は 「夏日初臨日正長,人皆愁惱熱非常,天公也解諸人意,故遣薰風特送涼」。現代語訳すると「夏が来たばかりで、日は長い。誰もがひどい暑さに悩んでいる。天の神もみなの思いを察して。わざわざ薫風を送り、涼しくしてくれる」となります。

観音霊籤の第51番はどういう意味ですか?

真夏の暑さに誰もが参っているところへ、天が人の思いを汲んで涼しい風を送ってくれます。ヒント:つらい時期の転機は、思いがけないところからやって来るものです。