観音霊籤 第50番(中籤)

「五湖四海を、くまなく舟で行く」――第50番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

五湖四海盡行船

高掛風帆把舵堅

幸得順風隨所至

滿船寶貝稱心田

現代語訳(本サイト訳):

五湖四海を、くまなく舟で行く
帆を高く掲げ、舵をしっかり握る
幸い追い風に乗って、どこへでも行け
船いっぱいの宝に、心は満ち足りる
籤番号等級宮典故
第50番中籤亥宮陶朱公、五湖に帰る(陶朱歸五湖)

典故の解説:范蠡は越王を助けて国を取り戻させた後、官を辞して五湖に舟を浮かべ、のちに大商人「陶朱公」として名を成しました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「五湖四海任君行,高掛帆蓬自在撐,若得順風隨即至,滿船寶貝喜層層」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦順風撐船之象。凡事皆順大吉也。追い風に舟を進める象。何ごとも順調で大吉。
解曰自在休悠。不須著力。財祿重重。無不欣美。悠々自在で、力を入れるまでもない。財も禄も重なり、何もかもが喜ばしい。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい利よい
自分自身吉吉
金運利西西がよい
取引・商売宜遲遅らせるほうがよい
結婚不合合わない
妊娠・出産安無事
旅先・離れている人阻妨げがある
田畑・養蚕秋利秋によい
家畜春旺春に盛ん
人探し至来る・戻る
訴訟虧損をする
引っ越し守舊現状を守る
失せ物西方西を探す
お墓南利南がよい

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

帆を高く、舵をしっかり握って天下の海を行き、しかも追い風に恵まれて、宝を満載して帰ってきます。

ヒント:追い風のときほど舵をしっかり握りましょう。調子に乗りすぎないこと。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第49番 次の籤:第51番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第50番のよくある質問

観音霊籤の第50番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、亥宮に属し、典故は「陶朱公、五湖に帰る」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第50番には何と書いてありますか?

原文は 「五湖四海盡行船,高掛風帆把舵堅,幸得順風隨所至,滿船寶貝稱心田」。現代語訳すると「五湖四海を、くまなく舟で行く。帆を高く掲げ、舵をしっかり握る。幸い追い風に乗って、どこへでも行け。船いっぱいの宝に、心は満ち足りる」となります。

観音霊籤の第50番はどういう意味ですか?

帆を高く、舵をしっかり握って天下の海を行き、しかも追い風に恵まれて、宝を満載して帰ってきます。ヒント:追い風のときほど舵をしっかり握りましょう。調子に乗りすぎないこと。