観音霊籤 第52番(中籤)

「水の中の月を捕るのは手間のかかること」――第52番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

水中捉月費工夫

費盡功夫卻又無

莫信閑言併浪論

枉拋心力也難圖

現代語訳(本サイト訳):

水の中の月を捕るのは手間のかかること
手間を尽くしても、結局は何もない
つまらぬ噂やでたらめな話を信じるな
むだに心と力を投げ出しても、手には入らない
籤番号等級宮典故
第52番中籤(下籤とする版もある)子宮李白、酔って月をすくう(太白醉撈明月)

典故の解説:唐の詩人・李白は酒に酔って舟から身を乗り出し、川に映る月を抱こうとして落ちたという伝説があります。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「水中捉月費功夫,費盡功夫卻又無,莫說閑言并亂語,枉勞心力強身枯」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦貪求費力之象。凡事勞心費力也。欲張って求め、力を費やす象。何ごとも気苦労が多く骨が折れる。
解曰言諾難思。費力勞心。宅中憂慮。等遇貴人。約束の言葉は当てにしにくく、力を費やし心を砕く。家の中に憂いがあるが、貴人に会うのを待つこと。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい不安落ち着かない
自分自身欠吉いまひとつ
金運中平ふつう
取引・商売難難しい
結婚未就まだまとまらない
妊娠・出産祈保加護を祈る
旅先・離れている人有災災いがある
田畑・養蚕五分五分の実り
家畜衰衰える
人探し至来る・戻る
訴訟和和解する
引っ越し平常ふつう
失せ物難難しい
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

水に映る月をすくうように、手間を尽くしても空振りに終わります。噂や大げさな話を信じて、心と力を無駄にしないように。

ヒント:目標が本当に手の届くものかを見極めてから、どれだけ力を注ぐか決めましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第51番 次の籤:第53番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第52番のよくある質問

観音霊籤の第52番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤(下籤とする版もある)で、子宮に属し、典故は「李白、酔って月をすくう」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第52番には何と書いてありますか?

原文は 「水中捉月費工夫,費盡功夫卻又無,莫信閑言併浪論,枉拋心力也難圖」。現代語訳すると「水の中の月を捕るのは手間のかかること。手間を尽くしても、結局は何もない。つまらぬ噂やでたらめな話を信じるな。むだに心と力を投げ出しても、手には入らない」となります。

観音霊籤の第52番はどういう意味ですか?

水に映る月をすくうように、手間を尽くしても空振りに終わります。噂や大げさな話を信じて、心と力を無駄にしないように。ヒント:目標が本当に手の届くものかを見極めてから、どれだけ力を注ぐか決めましょう。