観音霊籤 第37番(中籤)

「身の安らぎと運の開ける時を問うなら」――第37番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

欲問身安運泰時

風中燈燭不相宜

爭如收拾深堂坐

庶免光搖近處期

現代語訳(本サイト訳):

身の安らぎと運の開ける時を問うなら
風の中の灯火では心もとない
それより片づけて奥の間に座るほうがよい
そうすれば、灯が揺らぐ目に遭わずにすむ
籤番号等級宮典故
第37番中籤申宮李靖、山に帰る(李靖歸山)

典故の解説:李靖は唐の名将で、のちに伝説の人物ともなりました。ちょうどよい時に身を引いて山へ帰ったことで知られます。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「欲待身安動泰時,風中燈燭不相宜,不如收拾深堂坐,庶免光搖靜處明」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦風搖燈燭之象。凡事守常則吉也。風が灯火を揺らす象。何ごともいつもどおりを守れば吉。
解曰靜處安身。待命守時。支惹非福。守舊相宜。静かな所に身を置き、天命を待って時を守る。よけいなことに手を出すのは福ではない。今のままを守るのがよい。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい守舊現状を守る
自分自身平平可もなく不可もなく
金運有ある
取引・商売難難しい
結婚不合合わない
妊娠・出産祈保加護を祈る
旅先・離れている人有信便りがある
田畑・養蚕秋熟秋に実る
家畜安穏やか
人探し見見つかる
訴訟和和解する
引っ越し守舊現状を守る
失せ物難難しい
お墓勿改改めない

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

風に揺れる灯火のように不安定なときです。奥の間に引っ込んで座り、風に吹かれないようにするほうがよいでしょう。

ヒント:運気が落ち着かないうちは、安全な場所にとどまるのがいちばんです。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第36番 次の籤:第38番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第37番のよくある質問

観音霊籤の第37番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、申宮に属し、典故は「李靖、山に帰る」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第37番には何と書いてありますか?

原文は 「欲問身安運泰時,風中燈燭不相宜,爭如收拾深堂坐,庶免光搖近處期」。現代語訳すると「身の安らぎと運の開ける時を問うなら。風の中の灯火では心もとない。それより片づけて奥の間に座るほうがよい。そうすれば、灯が揺らぐ目に遭わずにすむ」となります。

観音霊籤の第37番はどういう意味ですか?

風に揺れる灯火のように不安定なときです。奥の間に引っ込んで座り、風に吹かれないようにするほうがよいでしょう。ヒント:運気が落ち着かないうちは、安全な場所にとどまるのがいちばんです。