観音霊籤 第36番(中籤)

「目の前の病や訴えごとは、憂えなくてよい」――第36番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

目前病訟不須憂

實地資財儘可求

恰好繫猿今脫鎖

得歸仙洞去來遊

現代語訳(本サイト訳):

目の前の病や訴えごとは、憂えなくてよい
地に足のついた財なら、存分に求められる
ちょうど、つながれていた猿が鎖を解かれ
仙人の洞へ帰り、自由に行き来できるように
籤番号等級宮典故
第36番中籤申宮韓湘子、呂洞賓に出会う(湘子遇賓)

典故の解説:韓湘子は八仙の一人で、同じ八仙の呂洞賓に導かれて仙道に入ったとされます。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「眼前病訟不須憂,寶地資財盡可求,恰似猿猴今鎖脫,自歸山洞去來悠」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦猿猴脫鎖之象。凡事先難後易也。猿が鎖から解き放たれる象。何ごとも先に難しく、後にたやすい。
解曰脫除了事。且自寬心。待得時來。堪尋正路。面倒ごとから抜け出したので、まずは心をゆったりと。時が来るのを待てば、正しい道が見つかる。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい不安落ち着かない
自分自身安穏やか
金運大利大いに利あり
取引・商売待時時を待つ
結婚未成まだ成らない
妊娠・出産祈保加護を祈る
旅先・離れている人至戻ってくる
田畑・養蚕十足十分な実り
家畜平平穏
人探し至来る・戻る
訴訟有理理はこちらにある
引っ越し吉吉
失せ物遠遠くにいる
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

目の前の悩みは心配しなくてかまいません。鎖を解かれた猿のように、自由に行き来できるようになります。

ヒント:先に難しく後にたやすい籤です。ゆったり構えて時を待ちましょう。体調のことは医療機関に相談してください。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第35番 次の籤:第37番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤の次は、あなた自身の命式を

生年月日を入力するだけで、四柱推命の命式を無料で出せます。五行のバランスや通変星がわかります。

観音霊籤 第36番のよくある質問

観音霊籤の第36番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、申宮に属し、典故は「韓湘子、呂洞賓に出会う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第36番には何と書いてありますか?

原文は 「目前病訟不須憂,實地資財儘可求,恰好繫猿今脫鎖,得歸仙洞去來遊」。現代語訳すると「目の前の病や訴えごとは、憂えなくてよい。地に足のついた財なら、存分に求められる。ちょうど、つながれていた猿が鎖を解かれ。仙人の洞へ帰り、自由に行き来できるように」となります。

観音霊籤の第36番はどういう意味ですか?

目の前の悩みは心配しなくてかまいません。鎖を解かれた猿のように、自由に行き来できるようになります。ヒント:先に難しく後にたやすい籤です。ゆったり構えて時を待ちましょう。体調のことは医療機関に相談してください。