観音霊籤 第30番(中籤)

「よそに求めることは、決してしないように」――第30番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

勸君切莫向他求

似鶴飛來暗箭投

若去採薪蛇伏草

恐遭毒手也堪憂

現代語訳(本サイト訳):

よそに求めることは、決してしないように
鶴が飛んで来るところへ、隠れた矢が放たれる
薪を採りに行けば、蛇が草むらに潜む
毒手にかかるおそれがあり、気がかりだ
籤番号等級宮典故
第30番中籤午宮碁盤の大会(棋盤大會)

典故の解説:隋唐の英雄物語で、敵同士が表向きは友好を装って集まり、その裏に危険が潜んでいた場面に由来します。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「勸君切莫向他求,似鶴飛來暗箭投,若去采薪蛇在草,恐遭毒口也憂愁」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦安份守己之象。凡事小心謹防也。分をわきまえ己を守る象。何ごとも用心して身を守ること。
解曰閉口含齒。他事莫理。若有虧心。到頭害己。口を閉じ歯を包み、人のことには構わない。やましいことがあれば、最後は自分を害する。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい安穏やか
自分自身平平可もなく不可もなく
金運待時時を待つ
取引・商売滯滞る
結婚未許まだ許されない
妊娠・出産虛驚驚くが実害なし
旅先・離れている人阻隔隔てられる
田畑・養蚕不利不利
家畜不利不利
人探し阻隔隔てられる
訴訟虧損をする
引っ越し守舊現状を守る
失せ物不見見つからない
お墓大吉大吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

外に何かを求めないほうがよいときです。外には隠れた矢や草むらの蛇があり、人の策略にかかるおそれがあります。

ヒント:この時期はよけいなことに首を突っ込まず、言葉と行いを慎みましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第29番 次の籤:第31番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第30番のよくある質問

観音霊籤の第30番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、午宮に属し、典故は「碁盤の大会」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第30番には何と書いてありますか?

原文は 「勸君切莫向他求,似鶴飛來暗箭投,若去採薪蛇伏草,恐遭毒手也堪憂」。現代語訳すると「よそに求めることは、決してしないように。鶴が飛んで来るところへ、隠れた矢が放たれる。薪を採りに行けば、蛇が草むらに潜む。毒手にかかるおそれがあり、気がかりだ」となります。

観音霊籤の第30番はどういう意味ですか?

外に何かを求めないほうがよいときです。外には隠れた矢や草むらの蛇があり、人の策略にかかるおそれがあります。ヒント:この時期はよけいなことに首を突っ込まず、言葉と行いを慎みましょう。