観音霊籤 第29番(中籤)

「宝剣が鞘から抜かれ、光を放つとき」――第29番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

寶劍光芒出匣時

匣中應不被塵欺

貴人親手提攜起

儘可防身更無疑

現代語訳(本サイト訳):

宝剣が鞘から抜かれ、光を放つとき
鞘の中でちりにまみれることはもうない
貴人がみずから手を取り引き上げてくれる
存分に身を守れて、もう迷うことはない
籤番号等級宮典故
第29番中籤午宮趙子竜、阿斗を救う(趙子龍救阿斗)

典故の解説:長坂の戦いで、趙雲(字は子竜)は単騎で曹操の大軍を突破し、劉備の幼子・阿斗を守り抜きました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「寶劍出匣耀光明,在匣全然不惹塵,今得貴人攜出現,有威有勢眾人欽」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦寶劍出匣之象。凡事有威有勢也。宝剣が鞘から出る象。何ごとにも威光と勢いがある。
解曰寶劍出匣。光輝萬里。貴人指引。無不觀美。宝剣が鞘を出て、その輝きは万里に届く。貴人が導いてくれて、何ごとも見事に運ぶ。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい祈福福を祈る
自分自身吉吉
金運利よい
取引・商売成成る
結婚好よい
妊娠・出産女女の子
旅先・離れている人遲遅い
田畑・養蚕宜早早めがよい
家畜損損が出る
人探し見見つかる
訴訟和和解する
引っ越し興移れば栄える
失せ物南方南を探す
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

宝剣が鞘から抜かれて光を放つように、引き立ててくれる人がいて、思う存分に腕をふるえます。

ヒント:活躍の場を得たら、なおさら正しいことに力を使いましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第28番 次の籤:第30番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第29番のよくある質問

観音霊籤の第29番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、午宮に属し、典故は「趙子竜、阿斗を救う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第29番には何と書いてありますか?

原文は 「寶劍光芒出匣時,匣中應不被塵欺,貴人親手提攜起,儘可防身更無疑」。現代語訳すると「宝剣が鞘から抜かれ、光を放つとき。鞘の中でちりにまみれることはもうない。貴人がみずから手を取り引き上げてくれる。存分に身を守れて、もう迷うことはない」となります。

観音霊籤の第29番はどういう意味ですか?

宝剣が鞘から抜かれて光を放つように、引き立ててくれる人がいて、思う存分に腕をふるえます。ヒント:活躍の場を得たら、なおさら正しいことに力を使いましょう。