観音霊籤 第31番(中籤)

「ゆったりと用もなく、静かな所に座る」――第31番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

清閑無事靜處坐

飢時吃飯困時臥

放下身心不用忙

必定不遭殃與禍

現代語訳(本サイト訳):

ゆったりと用もなく、静かな所に座る
腹が減れば食べ、眠くなれば横になる
身も心も手放して、あくせくしなければ
災いにも禍にも遭うことはない
籤番号等級宮典故
第31番中籤未宮仏印、東坡に会う(佛印會東坡)

典故の解説:宋の詩人・蘇東坡(蘇軾)と友人の僧・仏印は機知に富んだやりとりで知られ、たいてい最後は仏印が一枚上手でした。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「清閑無憂靜處儈,飽后吃茶時坐臥,汝下身心不用忙,必定不招冤與禍」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦守舊安然之象。凡事時待時則吉也。今のままを守って安らかな象。何ごとも時を待てば吉。
解曰守舊安然。叩問神仙。直待時來。事亦偶然。今のままを守れば安らか。神仙に問いかけ、時が来るのを待てば、事はおのずとめぐり合う。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい祈保加護を祈る
自分自身安穏やか
金運守待守って待つ
取引・商売宜遲遅らせるほうがよい
結婚合合う
妊娠・出産女女の子
旅先・離れている人至戻ってくる
田畑・養蚕秋熟秋に実る
家畜穩安定
人探し難難しい
訴訟和和解する
引っ越し吉吉
失せ物虛戻りにくい
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

用もなくのんびりと、空腹なら食べ、眠ければ寝る。身も心も手放してあくせくしなければ、災いを招くことはありません。

ヒント:ふだんどおりの心を守ることが、いちばんの守りになります。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第30番 次の籤:第32番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第31番のよくある質問

観音霊籤の第31番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、未宮に属し、典故は「仏印、東坡に会う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第31番には何と書いてありますか?

原文は 「清閑無事靜處坐,飢時吃飯困時臥,放下身心不用忙,必定不遭殃與禍」。現代語訳すると「ゆったりと用もなく、静かな所に座る。腹が減れば食べ、眠くなれば横になる。身も心も手放して、あくせくしなければ。災いにも禍にも遭うことはない」となります。

観音霊籤の第31番はどういう意味ですか?

用もなくのんびりと、空腹なら食べ、眠ければ寝る。身も心も手放してあくせくしなければ、災いを招くことはありません。ヒント:ふだんどおりの心を守ることが、いちばんの守りになります。