観音霊籤 第3番(下籤)

「風雨をついて行っては帰り、帰っては行く」――第3番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

衝風冒雨去還歸

役役勞身似燕兒

啣得泥來呈疊後

到頭疊壞復成泥

現代語訳(本サイト訳):

風雨をついて行っては帰り、帰っては行く
せわしく身を削る姿は燕のよう
泥をくわえて巣を積み上げても
結局、巣は崩れてまた泥に戻る
籤番号等級宮典故
第3番下籤子宮董永、身を売る(董永賣身)

典故の解説:董永は漢代の孝子で、父の葬儀の費用のために身を売って奉公しました。天女が妻となって絹を織り、借りを返したという話が伝わります。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「臨風冒雨去還鄉,正是其身似燕兒,啣得坭來欲作壘,到頭壘壞復須泥」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦燕子啣坭之象。凡事勞心費力也。燕が泥をくわえる象。何ごとも気苦労が多く骨が折れる。
解曰千般用計。晨昏不停。誰知此事。到底勞心。あれこれ策をめぐらし、朝から晩まで休まない。けれどこの件は、最後まで心を砕くことになる。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい先凶后吉先は悪く後によい
自分自身謹防用心する
金運有ある
取引・商売成成る
結婚不合合わない
妊娠・出産男男の子
旅先・離れている人吉吉
田畑・養蚕利よい
家畜利よい
人探し見見つかる
訴訟有理理はこちらにある
引っ越し安穏やか
失せ物見見つかる
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

燕が風雨の中で泥を運んで巣を作っても、作るそばから崩れていくように、苦労のわりに成果が残りにくいときです。

ヒント:力任せに同じ作業を繰り返す前に、やり方をよく考えてから動きましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第2番 次の籤:第4番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第3番のよくある質問

観音霊籤の第3番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は下籤で、子宮に属し、典故は「董永、身を売る」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第3番には何と書いてありますか?

原文は 「衝風冒雨去還歸,役役勞身似燕兒,啣得泥來呈疊後,到頭疊壞復成泥」。現代語訳すると「風雨をついて行っては帰り、帰っては行く。せわしく身を削る姿は燕のよう。泥をくわえて巣を積み上げても。結局、巣は崩れてまた泥に戻る」となります。

観音霊籤の第3番はどういう意味ですか?

燕が風雨の中で泥を運んで巣を作っても、作るそばから崩れていくように、苦労のわりに成果が残りにくいときです。ヒント:力任せに同じ作業を繰り返す前に、やり方をよく考えてから動きましょう。