観音霊籤 第2番(下籤)
「まだ化けていない鯨は、川や湖にとどまるしかない」――第2番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。
籤詩の原文
鯨魚未化守江湖
未許升騰離碧波
異日崢嶸身變態
從教一躍禹門過
現代語訳(本サイト訳):
まだ化けていない鯨は、川や湖にとどまるしかない
天へ昇って青い波を離れることは、まだ許されない
いつか大きく育ち、姿を変えたなら
ひと跳びで禹門(竜門)を越えていくだろう
| 籤番号 | 等級 | 宮 | 典故 |
|---|---|---|---|
| 第2番 | 下籤(中籤とする版もある) | 子宮 | 蘇秦、試験に落ちる(蘇秦不第) |
典故の解説:蘇秦は戦国時代の遊説家です。最初の仕官に失敗してみすぼらしい姿で帰郷しましたが、夜を徹して学び直し、のちに六国の宰相を兼ねました。
もう一つの版
観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「鯨魚未變守江河,不可昇騰更望高,異日崢嶸身變化,許君一躍跳龍門」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。
詩意と解曰
詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。
| 項目 | 原文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 詩意 | 此卦鯨魚未變之象。凡事忍耐待時也。 | まだ化けていない鯨の象。何ごとも耐えて時を待つこと。 |
| 解曰 | 得忍且忍。得耐且耐。須待時至。功名還在。 | 忍べるうちは忍び、耐えられるうちは耐える。時が来るのを待てば、功名はまだ残っている。 |
聖意(問いごとの答え)
聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。
| 尋ねたこと | 原文 | 意味 |
|---|---|---|
| 家庭・住まい | 不安 | 落ち着かない |
| 自分自身 | 還願 | お礼参りをする |
| 金運 | 欠利 | 利が少ない |
| 取引・商売 | 難 | 難しい |
| 結婚 | 難 | 難しい |
| 妊娠・出産 | 作福 | 善行を積む |
| 旅先・離れている人 | 平安 | 無事 |
| 田畑・養蚕 | 吉 | 吉 |
| 家畜 | 不利 | 不利 |
| 人探し | 見 | 見つかる |
| 訴訟 | 和 | 和解する |
| 引っ越し | 去 | 行ってよい |
| 失せ物 | 東南 | 南東を探す |
| お墓 | 吉 | 吉 |
聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。
読み解き
鯨はまだ小さく、故郷の水を離れられません。時機はまだなので、今は耐えて力を蓄えれば、いつか竜門を跳び越えられます。
ヒント:今は焦って突き進まず、まず実力をつけましょう。
これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。
台湾の廟での観音籤の引き方
- 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
- 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
- もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
- 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。
よくある誤解
下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。
下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。
同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。
習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。
おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
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観音霊籤 第2番のよくある質問
観音霊籤の第2番は吉ですか、凶ですか?
籤紙の等級は下籤(中籤とする版もある)で、子宮に属し、典故は「蘇秦、試験に落ちる」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。
観音霊籤の第2番には何と書いてありますか?
原文は 「鯨魚未化守江湖,未許升騰離碧波,異日崢嶸身變態,從教一躍禹門過」。現代語訳すると「まだ化けていない鯨は、川や湖にとどまるしかない。天へ昇って青い波を離れることは、まだ許されない。いつか大きく育ち、姿を変えたなら。ひと跳びで禹門(竜門)を越えていくだろう」となります。
観音霊籤の第2番はどういう意味ですか?
鯨はまだ小さく、故郷の水を離れられません。時機はまだなので、今は耐えて力を蓄えれば、いつか竜門を跳び越えられます。ヒント:今は焦って突き進まず、まず実力をつけましょう。