観音霊籤 第12番(上籤)

「行き詰まりが極まれば、泰平がやって来る」――第12番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

時臨否極泰當來

抖擻從君出暗埃

若欲卯寅佳信至

管教立志事和諧

現代語訳(本サイト訳):

行き詰まりが極まれば、泰平がやって来る
奮い立って、あなたは暗いちりの中から出ていく
卯や寅の時によい知らせを待つなら
志を立てれば、物事はきっと和やかにまとまる
籤番号等級宮典故
第12番上籤寅宮武吉、師に出会う(武吉遇師)

典故の解説:『封神演義』で、きこりの武吉は誤って人を死なせてしまいますが、姜子牙(太公望)に救われて弟子となり、のちに将軍になりました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「否去泰來咫尺間,暫交君子出于山,若逢虎兔佳音信,立志忙中事即閑」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦禍中有福之象。凡事先凶後吉也。災いの中に福がある象。何ごとも先に悪く、後によい。
解曰換麻得絲。擊人雙足。要見分明。因災得福。麻を替えて絹を得る。人の両足を打つ。はっきり見極めること。災いによって福を得る。
別の版擊有作繫「撃」の字を「繋」とする版もある。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい安穏やか
自分自身吉吉
金運有ある
取引・商売宜遲遅らせるほうがよい
結婚成成る
妊娠・出産男男の子
旅先・離れている人未回まだ戻らない
田畑・養蚕利よい
家畜慎吉慎めばよい
人探し有信便りがある
訴訟吉吉
引っ越し守舊現状を守る
失せ物見見つかる
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

否(ひ)極まって泰(たい)来る。どん底から抜け出すときです。志を定めれば、事態はよい方へ向かいます。

ヒント:先に悪く後によくなる籤です。今の時期さえ乗り切れば大丈夫です。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第11番 次の籤:第13番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第12番のよくある質問

観音霊籤の第12番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は上籤で、寅宮に属し、典故は「武吉、師に出会う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第12番には何と書いてありますか?

原文は 「時臨否極泰當來,抖擻從君出暗埃,若欲卯寅佳信至,管教立志事和諧」。現代語訳すると「行き詰まりが極まれば、泰平がやって来る。奮い立って、あなたは暗いちりの中から出ていく。卯や寅の時によい知らせを待つなら。志を立てれば、物事はきっと和やかにまとまる」となります。

観音霊籤の第12番はどういう意味ですか?

否(ひ)極まって泰(たい)来る。どん底から抜け出すときです。志を定めれば、事態はよい方へ向かいます。ヒント:先に悪く後によくなる籤です。今の時期さえ乗り切れば大丈夫です。