観音霊籤 第11番(上籤)

「よいことを求めれば、喜びはひとしお」――第11番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

欲求好事喜非常

爭相姻親只暫忙

畢竟到頭成好事

貴人接引貴人鄉

現代語訳(本サイト訳):

よいことを求めれば、喜びはひとしお
縁談を競い合って、しばし慌ただしい
けれど最後には、よいことが成り
貴人が貴人の里へと導いてくれる
籤番号等級宮典故
第11番上籤寅宮書状で姜維を推す(書薦姜維)

典故の解説:姜維はもと魏の若い武将でしたが蜀に降り、その才を見抜いた諸葛亮に推挙されて後継者となりました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「欲求勝事可非常,爭奈親姻日暫忙,到頭竟必成中箭,貴人指引貴人鄉」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦因禍得福之象。凡事營謀吉利也。災いが転じて福となる象。何ごとも計画すれば吉。
解曰有意興變。到底安然。若問用事。只近貴人。変化の気配はあっても、最後は落ち着く。事を運ぶなら、ただ貴人に近づくこと。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい大吉大吉
自分自身順利順調
金運有ある
取引・商売成成る
結婚合合う
妊娠・出産男男の子
旅先・離れている人未至まだ来ない
田畑・養蚕中平ふつう
家畜中平ふつう
人探し見見つかる
訴訟有理理はこちらにある
引っ越し旺盛ん
失せ物東方東を探す
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

望んでいるよい話には慌ただしい時期がありますが、最後にはまとまり、引き立ててくれる人も現れます。

ヒント:ばたばたしているときこそ落ち着いて、助けてくれる人と親しくしましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第10番 次の籤:第12番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第11番のよくある質問

観音霊籤の第11番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は上籤で、寅宮に属し、典故は「書状で姜維を推す」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第11番には何と書いてありますか?

原文は 「欲求好事喜非常,爭相姻親只暫忙,畢竟到頭成好事,貴人接引貴人鄉」。現代語訳すると「よいことを求めれば、喜びはひとしお。縁談を競い合って、しばし慌ただしい。けれど最後には、よいことが成り。貴人が貴人の里へと導いてくれる」となります。

観音霊籤の第11番はどういう意味ですか?

望んでいるよい話には慌ただしい時期がありますが、最後にはまとまり、引き立ててくれる人も現れます。ヒント:ばたばたしているときこそ落ち着いて、助けてくれる人と親しくしましょう。