観音霊籤 第10番(中籤)

「箱の中には値のつけられない宝がしまってあるのに」――第10番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

櫝藏無價寶和珍

只管他鄉外處尋

好似將燈來覔火

不如安靜莫勞心

現代語訳(本サイト訳):

箱の中には値のつけられない宝がしまってあるのに
わざわざよその土地へ探しに行く
それはまるで灯りを持って火を探すようなもの
静かにして、心をすり減らさぬほうがよい
籤番号等級宮典故
第10番中籤寅宮龐涓、陣を観る(龐涓觀陣)

典故の解説:龐涓は戦国時代の将軍で、同門の孫臏をねたみましたが、孫臏の陣立てに何度も出し抜かれました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「石藏無價玉和珍,只管他鄉外客尋,宛如持燈更覓火,不如收拾枉勞心」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦持燈覓火之象。凡事待時成就也。灯りを持って火を探す象。何ごとも時を待てば成る。
解曰姻緣會遇。何事不成。須無限意。眼前是真。縁にめぐり会えば、成らないことはない。果てしなく思い巡らすより、目の前にこそ本物がある。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい欠利利が少ない
自分自身安穏やか
金運難難しい
取引・商売難難しい
結婚合合う
妊娠・出産女女の子
旅先・離れている人動動きがある
田畑・養蚕秋吉秋によい
家畜難養育ちにくい
人探し見見つかる
訴訟虧損をする
引っ越し舊安今のままが安全
失せ物難見見つかりにくい
お墓中平ふつう

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

宝物はもともと自分の家にあるのに、遠くへ探しに行ってしまう。灯りを手にして火を探すようなものです。

ヒント:まず手元にある資源を見直しましょう。近くを捨てて遠くを求めないこと。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第9番 次の籤:第11番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第10番のよくある質問

観音霊籤の第10番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、寅宮に属し、典故は「龐涓、陣を観る」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第10番には何と書いてありますか?

原文は 「櫝藏無價寶和珍,只管他鄉外處尋,好似將燈來覔火,不如安靜莫勞心」。現代語訳すると「箱の中には値のつけられない宝がしまってあるのに。わざわざよその土地へ探しに行く。それはまるで灯りを持って火を探すようなもの。静かにして、心をすり減らさぬほうがよい」となります。

観音霊籤の第10番はどういう意味ですか?

宝物はもともと自分の家にあるのに、遠くへ探しに行ってしまう。灯りを手にして火を探すようなものです。ヒント:まず手元にある資源を見直しましょう。近くを捨てて遠くを求めないこと。