観音霊籤 第9番(上籤)
「苦労して、わたしに心の内を尋ねる」――第9番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。
籤詩の原文
勞苦問我心中事
此意偏宜說向公
一片靈臺明似鏡
恰如明月正當空
現代語訳(本サイト訳):
苦労して、わたしに心の内を尋ねる
その思いは、あなたにこそ打ち明けるのがよい
心の鏡は澄みきって
まるで中天にかかる明月のよう
| 籤番号 | 等級 | 宮 | 典故 |
|---|---|---|---|
| 第9番 | 上籤(中籤とする版もある) | 寅宮 | 孔明、将を配する(孔明點將) |
典故の解説:三国時代・蜀の軍師、諸葛亮(字は孔明)は、それぞれの将を最もふさわしい持ち場に配したことで知られます。
もう一つの版
観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「煩君勿作私心事,此意偏宜說問公,一片明心光皎潔,宛如皎月正天中」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。
詩意と解曰
詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。
| 項目 | 原文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 詩意 | 此卦皎月當空之象。凡事光明通氣也。 | 明るい月が中天にかかる象。何ごとも公明で通りがよい。 |
| 解曰 | 心中正直。理順法寬。聖無私語。終有分明。 | 心がまっすぐなら、筋も通り法もゆるやか。神仏は私語をせず、最後にははっきりする。 |
聖意(問いごとの答え)
聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。
| 尋ねたこと | 原文 | 意味 |
|---|---|---|
| 家庭・住まい | 吉 | 吉 |
| 自分自身 | 順 | 順調 |
| 金運 | 中平 | ふつう |
| 取引・商売 | 旺 | 盛ん |
| 結婚 | 成 | 成る |
| 妊娠・出産 | 男 | 男の子 |
| 旅先・離れている人 | 動 | 動きがある |
| 田畑・養蚕 | 利 | よい |
| 家畜 | 損 | 損が出る |
| 人探し | 至 | 来る・戻る |
| 訴訟 | 有理 | 理はこちらにある |
| 引っ越し | 吉 | 吉 |
| 失せ物 | 祈福 | 福を祈る |
| お墓 | 吉 | 吉 |
聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。
読み解き
胸の内はそのまま話してかまいません。心が鏡や中天の月のように澄んでいれば、公明正大に物事ははっきりします。
ヒント:胸にしまい込むより、話してはっきりさせるほうがよい結果になります。
これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。
台湾の廟での観音籤の引き方
- 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
- 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
- もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
- 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。
よくある誤解
下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。
下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。
同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。
習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。
おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
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観音霊籤 第9番のよくある質問
観音霊籤の第9番は吉ですか、凶ですか?
籤紙の等級は上籤(中籤とする版もある)で、寅宮に属し、典故は「孔明、将を配する」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。
観音霊籤の第9番には何と書いてありますか?
原文は 「勞苦問我心中事,此意偏宜說向公,一片靈臺明似鏡,恰如明月正當空」。現代語訳すると「苦労して、わたしに心の内を尋ねる。その思いは、あなたにこそ打ち明けるのがよい。心の鏡は澄みきって。まるで中天にかかる明月のよう」となります。
観音霊籤の第9番はどういう意味ですか?
胸の内はそのまま話してかまいません。心が鏡や中天の月のように澄んでいれば、公明正大に物事ははっきりします。ヒント:胸にしまい込むより、話してはっきりさせるほうがよい結果になります。