財多身弱:見えるお金は多いのに、つかめるお金は少ない

いつも好機に恵まれている人がいます。案件が次々に舞い込み、投資の話もいち早く耳に入り、家庭環境も悪くない。それなのに毎日がひどく疲れていて、お金は手元を通り過ぎるだけで残らない。命理にはこの状態をうまく言い表した言葉があります。富屋貧人(ふおくひんじん)、財宝で満ちた家に住みながら、自分ではそれを持ち上げられない人のことです。

財多身弱とは

財は日干が剋し、制御する対象で、剋すには力が要ります。日干が強ければ剋せますが、弱いと、財が多いほど動かせない山のようになり、逆に押しつぶされてしまいます。ですから財多身弱の要点は「財がない」ことではなく、担えないことです。

当サイトの判定は、日干が身弱で、財の加重分量が命式全体の 3 割以上、しかも日干を消耗する力の中で最も重いこと。三つの条件がそろって、はじめて財多身弱とします。

13.2%財多身弱にあたる命式
0%そのうち財が喜神
65.7%そのうち財星が天干に出ている
比劫・印星この型の命式の「薬」

集計方法:当サイトのエンジンで 1960〜2005 年の毎日一枚ずつ命式を出し(時刻は順に入れ替え)、計 16,802 枚を集計しました。命式の構造の分布であり、誰かの資産の多さを示すものではありません。

二つめの数字が鍵です。財多身弱の人では、財が喜神になることが一度もありません。ここでの財は好機ではなく負担で、補うべきは自分自身であって、さらなる財ではないのです。

日常によく見られる姿

まず身を補い、それから財を求める

財多身弱の薬ははっきりしています。比劫で身を助け、印星で身を生じることです。財・食傷・官殺はさらに日干を消耗させる力なので、しばらくは足さないほうがよいでしょう。実生活に置き換えると、次のようになります。

薬命理上の働き日常での補い方
比劫同類が身を助け、財を一緒に分担する仲間やチームを見つけ、一人では抱えきれない好機を分けて進める。協力するときは権限と責任をはっきりさせる
印星身を生じ、日干を強くする学び直す、資格を取る、師や後ろ盾を得る。まず自分の土台を厚くしてから大きな案件を受ける
控えたいもの財・食傷・官殺一度に手を広げすぎる、約束しすぎる、借金して拡大する。どれももともと少ない力を削る

財多身弱の人が「比劫・印星の運」に入ると、かえって財運が良くなることが多いのもこのためです。財が急に増えたのではなく、ようやく自分が受け止められるようになったのです。

財多身弱の辛金

1975 年 8 月 13 日・辰の刻生まれ(新暦)

年柱乙卯
月柱甲申
日柱・日干辛卯
時柱壬辰
  1. 財:辛金の日干で、財は木。年干の乙木、月干の甲木と二つの財星が天干に出て、日支・年支に卯木が二つ、時支の辰土にも乙木が蔵されています。財の加重分量は命式全体の約 45% です。
  2. 身:辛金の根は月令の申金一か所だけで、時干の壬水がさらに身を漏らし、全体として身弱。財が多く身が弱いため、エンジンは別に「財が旺じすぎて病となる」と判定し、薬は金とします。
  3. 喜忌:喜神は 金土(比劫・印星)、忌神は 水木火。財(木)は忌神です。
  4. 年回り:2028 年戊申、2029 年己酉、2030 年庚戌、2031 年辛亥と 4 年続けて土と金を帯び、身を補って財を受け止める転機になります。2034 年甲寅、2035 年乙卯は木の気が最も強く、財の年がかえって重荷の年になるので、広げるより守るほうが向いています。

財多身弱と従財格の違い

日干が弱すぎてまったく根がなく、印星の助けもない場合、命理では「従財格(じゅうざいかく)」として読み替えます。いっそ財の流れに従い、財がかえって喜神になる形です。両者の違いは根が少しでもあるかどうか。上の辛金には月令の申金という根があるので、財多身弱であって従財ではありません。従格の判定は厳しく、当サイトは確かな証拠があるものだけを認めており、実測では従格全体を合わせても約 0.8% です。詳しくは身強・身弱の下にある各五行の従格のページをご覧ください。

正直なひとこと:命式が示すのは体質で、通帳の残高ではありません

四柱推命で読めるのは、あなたとお金の付き合い方です。財がはっきり来るのか目立たずに来るのか、それを担えるのか、どこから漏れやすいのか。口座の残高が何桁になるかはわかりませんし、家計の管理や資産計画の代わりにもなりません。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたもので、投資・財務上の助言ではありません。実際のお金の判断は、収支の実態と専門家の意見をもとに行ってください。

あなたは財多身弱?

生年月日を入れると、財がどれだけの重みを占めるか、身が担えるか、今後 10 年の財の年があなたにとって好機か重荷かがわかります。

財多身弱のよくある質問

財多身弱とはどういう意味ですか?

命式の財星の力がとても強いのに日干が弱く、その財を担えない状態です。古典では富屋貧人にたとえ、多くの財が見えていてもつかめないことを表します。当サイトの判定条件は、身弱で、財が命式の 3 割以上、しかも日干を消耗する力の中で最も重いことです。

財多身弱は何を補えばよいですか?

比劫と印星です。比劫は同類が身を助けるもので、日常では仲間やチームと分担すること。印星は身を生じるもので、日常では学び直し、資格取得、師を見つけることです。財・食傷・官殺はしばらく控え、一度に手を広げすぎたり借金して拡大したりしないようにします。

財多身弱は一生お金に苦労するのですか?

いいえ。財多身弱の人は好機に不自由しておらず、足りないのは好機を受け止める力です。比劫や印星の大運・流年に入ると財運が好転することが多いのは、ようやく自分が担えるようになるからです。

財多身弱と従財格はどう見分けますか?

日干に少しでも根や印星があるかを見ます。根や印星があれば財多身弱で、身を補います。まったく根も印星もなく財に取り囲まれている場合に限り従財格とし、かえって財の流れに従います。従財格はごくまれなので、安易に当てはめないようにしましょう。