月老霊籤 第53番(上上)

其所厚者薄,而其所薄者厚。 手厚くすべきものを薄くし、薄くしてよいものを手厚くする。

籤の原文と現代語訳

其所厚者薄
手厚くすべきものを薄くし、

而其所薄者厚
薄くしてよいものを手厚くする。

籤番等級出典
第53番(第五十三籤)上上(とてもよい)『礼記』「大学」
《禮記・大學》

校勘:『大学』ではこの句のあとに「未之有也」(そんな例はない)と続く。

典故:原典は何を語っているか

『大学』は、重んじるべきものを軽んじ、軽くてよいものを重んじて、物事がうまくいった例はない、と述べています。

この言葉は「大学」冒頭の経文の最後にあります。はじめに、大学の道は明徳を明らかにし、民に親しみ、至善にとどまることにある、と述べ、続いて内から外へ向かう順序を並べます。格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下。どの段階も次の段階の土台になっています。

そのうえで「大学」はまとめます。天子から庶民に至るまで、すべて修身を根本とする。根本が乱れていて枝葉がよく治まることはありえない、と。籤のこの句はその後に続きます。朱熹は、「本」とは自分自身、「厚くする所」とは家のことだと解いています。

この一節全体は、本末と先後について語っており、「先後する所を知れば、則ち道に近し」という名言も同じ段にあります。月老籤が採ったのは最後の一句で、恋愛のなかで読むと、何を先にし何を重んじるかという順序への注意になります。

意味

物事の軽重を見分けましょう。大切にすべき人を大切にし、気持ちを向ける先を間違えないように。

ひとこと:本当に大事な人のために時間を使いましょう。

これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。

月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)

  1. 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
  2. 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
  3. 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。

よくある誤解

「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。

等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。

よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。

習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。

前の籤:第52番/次の籤:第54番

ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤のあとは、二人の命式を

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月老霊籤 第53番のよくある質問

月老霊籤の第53番には何と書かれていますか?

「其所厚者薄,而其所薄者厚。」という文句で、現代語にすると「手厚くすべきものを薄くし、薄くしてよいものを手厚くする。」という意味です。等級は上上、出典は『礼記』「大学」です。

月老霊籤の第53番はどういう意味ですか?

物事の軽重を見分けましょう。大切にすべき人を大切にし、気持ちを向ける先を間違えないように。ひとこと添えるなら、本当に大事な人のために時間を使いましょう。