月老霊籤 第31番(中平)
設虛,夜靜水寒,魚不餌,笑滿船空載明月。 釣り糸を空しく垂れる。夜は静かで水は冷たく、魚は餌に食いつかず、笑って、船いっぱいに明月だけを載せて帰る。
籤の原文と現代語訳
設虛
釣り糸を空しく垂れる。
夜靜水寒
夜は静かで水は冷たく、
魚不餌
魚は餌に食いつかず、
笑滿船空載明月
笑って、船いっぱいに明月だけを載せて帰る。
| 籤番 | 等級 | 出典 |
|---|---|---|
| 第31番(第三十一籤) | 中平(吉凶半ば・穏やか) | 唐の船子和尚(せんすおしょう、徳誠)の偈 語出唐代船子和尚(德誠)偈 |
校勘:流布本の文句はもとの偈とかなり違うが、そのまま記載。
典故:原典は何を語っているか
もとの偈は「千尺の釣り糸をまっすぐ垂らせば、一つの波が立つと万の波がそれに続く。夜は静かで水は冷たく魚は食わず、船いっぱいに月明かりだけを載せて帰る」。一晩中釣っても魚はかからず、月の光だけを載せて帰るけれど、心は自由で悔いがない、という境地です。
この数句は、唐代の船子和尚(せんすおしょう)の偈(げ)を下敷きにしています。船子和尚は法名を徳誠(とくじょう)といい、薬山惟儼(やくさんいげん)の弟子です。禅宗の灯史によれば、師のもとを離れた後、秀州華亭の川で小舟を漕いで旅人を渡し、縁にまかせて日を送ったので、「船子和尚」と呼ばれました。和尚は同門の道吾(どうご)禅師に、見込みのある人に出会ったら自分のところへ寄こしてほしい、と頼んでいました。後に道吾の紹介で夾山善会(かっさんぜんね)がやって来ると、船子は舟の上で彼を導いて悟らせ、法を伝えた後、舟をひっくり返して水中に没し、去っていきました。
宋代の恵洪(えこう)『冷斎夜話』(れいさいやわ)は、この偈が禅林で広く唱えられたと述べ、黄庭堅(こうていけん)はこれを詞に作り直しています。元明の戯曲は後の二句を退場の詩によく用い、無駄足を踏んで手ぶらで帰るさまを描きました。
魚は釣れなくても、舟の上は空っぽではない。月老籤はまさにこのイメージを借りて、実らなかった想いを見つめています。
意味
今回は空振りかもしれません。魚はかかりませんでした。それでも手ぶらで帰る船には明月がいっぱい。気持ちを大きく持てば、無駄だったことにはなりません。
ひとこと:得られなかったときは、代わりに自分が何を得たかを見てください。
これは籤の文句と原典に沿った読み方です。あなたの問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねるのがいちばん確かです。
月下老人に籤を願う手順(台湾の廟の場合)
- 月下老人(月老)は、城隍廟や媽祖廟(天后宮)などの脇殿に祀られていることが多い神様です。廟の順路に従って、まず主神にお参りしてから月老の前へ進みます。
- 月老に名前・生年月日・住所を告げ、いまの恋愛の状況と、尋ねたい一つのことを伝えます(たとえば「この関係は長続きしますか」「いつ相手に出会えますか」)。
- 三日月形の木片二つ「ポエ(筊杯)」を投げ、籤を引いてよいか伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出る「聖杯(せいはい)」が「はい」の合図です。竹の棒を一本引いたら、もう一度ポエを投げて「この番号でよいか」を確かめます。聖杯が三回続くまで確かめる廟が多く、出なければ引き直します。
- 番号の籤紙を受け取ります。月老籤の文句は古典の原文なので、意味はもとの文脈と合わせて読むのが基本です。わからなければ廟の解籤の方に尋ねます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の言葉と照らし合わせやすくなります。月老籤は縁結び・恋愛専用の籤なので、ほかのことは廟の一般の籤詩で伺います。
よくある誤解
「下」の籤が出たら、この恋はもう望みがない。
等級は大まかな方向にすぎません。月老籤の多くは心構えややり方を戒めるもので、同じ籤でも尋ねる事柄によって意味が変わります。
よい籤が出るまで、同じことを何度も引き直してよい。
習わしでは一つのことに一度だけ引きます。迷いが残るなら、廟の解籤の方に尋ねるか、しばらく時間をおいてから改めて伺います。
ひとこと正直に:籤は信仰で、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤の原文は、ネット上に流布する三つの版を比べたうえで、『詩経』・四書・『春秋左氏伝』・『西廂記』などの原典と一句ずつ照らし合わせています。明らかな写し間違いだけを改め、改めた箇所は各ページに流布本の字を示しました。等級は流布本に従い、本サイトが独自に吉凶を判断することはしません。現代語訳・典故の解説・意味・ひとことは本サイトが籤と原典から書いたもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟の解籤の方に尋ねてください。恋愛以外の法律・医療・お金の問題は専門家に相談してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤のあとは、二人の命式を
二人の生年月日を入れるだけで、四柱推命の相性鑑定が無料でできます。五行の補い合い、日柱の相性、付き合い方のポイントがわかります。
月老霊籤 第31番のよくある質問
月老霊籤の第31番には何と書かれていますか?
「設虛,夜靜水寒,魚不餌,笑滿船空載明月。」という文句で、現代語にすると「釣り糸を空しく垂れる。夜は静かで水は冷たく、魚は餌に食いつかず、笑って、船いっぱいに明月だけを載せて帰る。」という意味です。等級は中平、出典は唐の船子和尚(せんすおしょう、徳誠)の偈です。
月老霊籤の第31番はどういう意味ですか?
今回は空振りかもしれません。魚はかかりませんでした。それでも手ぶらで帰る船には明月がいっぱい。気持ちを大きく持てば、無駄だったことにはなりません。ひとこと添えるなら、得られなかったときは、代わりに自分が何を得たかを見てください。