四柱推命の命宮:公式は一つ、月の区切り方は二つ

四柱推命の命宮は四柱の一つではなく、生まれ月と時辰から「導く」宮位です。もともとは生まれたときに東の地平線上にあった星の宮を求めるもので、太陽の位置とかかわるため、月をどこで区切るかで二つの流派に分かれました。なお、紫微斗数にも「命宮」がありますが、名前が同じだけで計算はまったく別物です。

公式

  1. 生まれ月と時辰をどちらも数字にします。寅を 1 として、寅 1、卯 2、辰 3……子 11、丑 12。
  2. 月の数と時の数を足します。合計が 14 未満なら 14 から、14 以上なら 26 から引きます。
  3. 出た数を地支に戻すと(寅 1、卯 2……)、命宮の地支です。
  4. 天干は年干の五虎遁でつけます。甲・己の年は丙寅から、乙・庚の年は戊寅から、丙・辛の年は庚寅から、丁・壬の年は壬寅から、戊・癸の年は甲寅から数えます。

命宮の地支の早見表

生月\時辰子の刻丑の刻寅の刻卯の刻辰の刻巳の刻午の刻未の刻申の刻酉の刻戌の刻亥の刻
寅月(1)卯寅丑子亥戌酉申未午巳辰
卯月(2)寅丑子亥戌酉申未午巳辰卯
辰月(3)丑子亥戌酉申未午巳辰卯寅
巳月(4)子亥戌酉申未午巳辰卯寅丑
午月(5)亥戌酉申未午巳辰卯寅丑子
未月(6)戌酉申未午巳辰卯寅丑子亥
申月(7)酉申未午巳辰卯寅丑子亥戌
酉月(8)申未午巳辰卯寅丑子亥戌酉
戌月(9)未午巳辰卯寅丑子亥戌酉申
亥月(10)午巳辰卯寅丑子亥戌酉申未
子月(11)巳辰卯寅丑子亥戌酉申未午
丑月(12)辰卯寅丑子亥戌酉申未午巳

この表は当サイトのエンジンで作成し、オープンソースの暦ライブラリ lunar-javascript の命宮の計算と一マスずつ照合して一致を確かめています。生まれ月は節気の月です(下の節派を参照)。

一つの命式の四つの補助の柱

新暦 1985 年(昭和 60 年)3 月 12 日 酉の刻生まれ

年柱乙丑
月柱己卯
日柱・日干庚戌
時柱乙酉
  1. 胎元:月柱は己卯。天干の己を一つ、地支の卯を三つ進めると 庚午(路傍土)。9 か月さかのぼると、ちょうど 1984 年 6 月ごろの月柱にあたります。
  2. 胎息:日柱は庚戌。庚と干合するのは乙、戌と支合するのは卯で、乙卯(大渓水)。
  3. 命宮:卯月は 2 番目の月、酉の刻は寅から数えて 8 番目。足すと 10、14 から引くと 4 で巳。年干乙から五虎遁で天干をつけると、命宮は 辛巳 です。この日はまだ春分前なので、中気派では前の月として数え、命宮は 壬午 になります。
  4. 身宮:卯月は 2 番目、酉の刻は子から数えて 10 番目。足すと 12で、己丑 です。

節派と中気派:月をどこで区切るか

節派中気派
生まれ月の数え方「節」で月を替える(立春以降が寅月)。四柱推命の月柱と同じ「中気」で月を替える(雨水以降が 1、春分以降が 2……)
理由月柱と一致して計算しやすい。多くの命式ソフトが採用命宮の本来の意味は太陽のいる星の宮で、太陽が宮を移るのは中気のとき
違いが出る人毎月の「節」から「中気」までの間に生まれた人は、両派で月の数が 1 違い、命宮も変わる。当サイトの実測では 50.1% の命式で両派が違う

当サイトのツールは節派を主にし(多くのソフトと同じ)、中気派の結果も並べて示します。命宮を気にするなら、両方を見ておく価値があります。

四柱推命の命宮と紫微斗数の命宮は別物

紫微斗数(しびとすう)にも命宮がありますが、出し方が違います。紫微斗数は旧暦の月を使い、寅の宮から正月として生まれ月まで順に数え、そこから生まれた時辰を逆に数えます。四柱推命の命宮は節気の月を使い、公式も別です。当サイトの実測では両者が同じ地支になるのは 3.9% だけなので、二つの命宮を混ぜて読むことはできません。紫微斗数の命宮と身宮は紫微斗数の命宮と身宮をご覧ください。

50.1%命宮が節派と中気派で違う
3.9%四柱推命の命宮と紫微斗数の命宮が同じ地支
16.5%四柱推命の命宮と身宮が同じ地支

集計方法:当サイトのエンジンで 1960〜2005 年の毎日 1 枚ずつ命式を出し、出生時辰は固定シードの乱数で抽出、計 16,802 枚。紫微斗数の命宮は当サイトの紫微斗数エンジンで求めています。

命宮の読み方

命宮を使う流派は、たいてい三つのことを見ます。命宮の干支の納音の五行、命宮の地支と四柱との合・冲、命宮が用神・喜神の五行にあたるかどうか。どれも四柱の外の補足で、子平の主流はあくまで日干、月支、身強・身弱と用神・忌神が中心です。当サイトも命宮は身強・身弱や用神・喜神の計算に入れていません。

胎元・胎息・命宮・身宮を出す

新暦の生年月日と時辰を入れると、四つの補助の柱と納音をまとめて計算します。命宮は節派と中気派を並べ、紫微斗数の命宮も参考に添えます。計算はお使いのブラウザの中だけで行い、データは送信されません。

新暦の生年月日で計算し、子の刻は午後 11 時で日を替えます。胎元・胎息は時辰がなくても出せますが、命宮・身宮には時辰が必要です。

胎元と胎息四つの補助の柱をまとめて計算 四柱推命の身宮出し方と早見表 紫微斗数の命宮と身宮別の計算方法 六十干支と納音補助の柱の納音はここで

正直なひとこと:補助の柱は補足であって、主役ではありません

胎元や命宮といった補助の柱は古典にも記載があり、重視する流派もあります。けれども子平の主流は、四柱そのものから人を読みます。当サイトは補助の柱を計算し、出し方と流派の違いを説明しますが、身強・身弱や用神・喜神の判断には入れていません。命宮や胎元だけで大きな断定をする人がいたら、「四柱ではどうなっていますか」と一度聞いてみる価値があります。当サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

あなたの命宮はどこ?

生年月日と時辰を入れると、ツールが節派と中気派の命宮、身宮を計算し、紫微斗数の命宮も参考に並べます。

四柱推命の命宮のよくある質問

四柱推命の命宮はどうやって出しますか?

生まれ月と時辰をどちらも寅を 1 として数字にし、足した合計が 14 未満なら 14 から、14 以上なら 26 から引いて命宮の地支を出します。天干は年干の五虎遁でつけます。

命宮の月は節気と中気のどちらで数えますか?

両方の流派があります。節派は立春・啓蟄などの「節」で月を替え、月柱と同じです。中気派は雨水・春分などの「中気」で替えます。当サイトの実測では 50.1% の命式で両派の結果が違います。

四柱推命の命宮と紫微斗数の命宮は同じですか?

違います。紫微斗数は旧暦の月と別の公式を使い、当サイトの実測では両者が同じ地支になるのは 3.9% だけです。