観音霊籤 第94番(下籤)

「つまらぬ人と君子は、賢さと愚かさで分かれる」――第94番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

小人君子別賢愚

事有差訛合是非

琴遇知音當鼓操

爭如定靜得便宜

現代語訳(本サイト訳):

つまらぬ人と君子は、賢さと愚かさで分かれる
事に食い違いがあれば、是非が生まれる
琴は知音に出会ってこそ、曲を奏でるもの
それより静かに落ち着いているほうが得になる
籤番号等級宮典故
第94番下籤戌宮伯牙、友を訪ねる(伯牙訪友)

典故の解説:琴の名手・伯牙は、きこりの鍾子期に自分の音楽を真に理解してもらいました。鍾子期が亡くなると伯牙は琴を壊し、二度と弾かなかったといいます。「知音」の故事です。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「君子莫體小人為,事若差池惹是非,琴鳴須用知音聽,守常安靜得依稀」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦要逢知己之象。凡事守常則吉也。知己に出会う象。何ごともいつもどおりを守れば吉。
解曰知音方許。閑事莫理。待得貴人。無不歡喜。知音であってこそ心を許す。よけいなことには構わないこと。貴人を待てば、喜ばしくないことはない。
別の版知音方許四字,本作食音方話。「知音方許」の四字を、底本は食音方話とも記す。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい慎出外出は慎重に
自分自身小人つまらない人に注意
金運待時時を待つ
取引・商売謹慎慎重に
結婚宜遲遅らせるほうがよい
妊娠・出産女女の子
旅先・離れている人動動きがある
田畑・養蚕少少ない
家畜損損が出る
人探し勤勤めに励む
訴訟和和解する
引っ越し去行ってよい
失せ物速尋早く探す
お墓不利不利

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

君子とつまらない人を見分けること。食い違いがあれば是非が起きます。琴は知音に出会ってから弾くもの。今は静かに守るほうがよいでしょう。

ヒント:よけいなことには関わらず、本当にわかってくれる人が現れるのを待ちましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第93番 次の籤:第95番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第94番のよくある質問

観音霊籤の第94番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は下籤で、戌宮に属し、典故は「伯牙、友を訪ねる」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第94番には何と書いてありますか?

原文は 「小人君子別賢愚,事有差訛合是非,琴遇知音當鼓操,爭如定靜得便宜」。現代語訳すると「つまらぬ人と君子は、賢さと愚かさで分かれる。事に食い違いがあれば、是非が生まれる。琴は知音に出会ってこそ、曲を奏でるもの。それより静かに落ち着いているほうが得になる」となります。

観音霊籤の第94番はどういう意味ですか?

君子とつまらない人を見分けること。食い違いがあれば是非が起きます。琴は知音に出会ってから弾くもの。今は静かに守るほうがよいでしょう。ヒント:よけいなことには関わらず、本当にわかってくれる人が現れるのを待ちましょう。