観音霊籤 第93番(中籤)

「鸞と鳳の羽が、雨に打たれて垂れ下がる」――第93番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

鸞鳳翎毛雨壓垂

此時應被雀輕欺

忽朝一日雲霄霽

依舊還教振羽衣

現代語訳(本サイト訳):

鸞と鳳の羽が、雨に打たれて垂れ下がる
このときばかりは、雀にまで軽んじられる
けれどある日、雲が晴れ渡れば
やはりまた、羽の衣を振るって飛び立つ
籤番号等級宮典故
第93番中籤戌宮高君保、婿に迎えられる(高君保招親)

典故の解説:宋代の物語で、若き将軍・高君保は女傑・劉金定に敗れ、その劉金定が彼を夫に選びました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「鸞鳳翔毛雨淋漓,當時卻被雀兒欺,驚教一日雲開遠,依舊還君整羽衣」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦鸞鳳被雨之象。凡事待時大利也。鸞と鳳が雨に打たれる象。何ごとも時を待てば大いに利がある。
解曰小人日盛。君子莫為。只宜守己。待時施為。つまらない人が日に日に勢いづく。君子は手を出さないこと。ただ己を守り、時を待って動くこと。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい欠利利が少ない
自分自身謹防用心する
金運阻妨げがある
取引・商売待時時を待つ
結婚遲滯遅れる
妊娠・出産有虛空振りもある
旅先・離れている人留連ぐずぐず長引く
田畑・養蚕晚遅い
家畜損損が出る
人探し難難しい
訴訟虧損をする
引っ越し守舊現状を守る
失せ物凶凶
お墓改改める

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

鸞や鳳の羽が雨に濡れて垂れ、しばらくは雀にまで侮られます。雲が晴れれば、また羽ばたいて高く飛べます。

ヒント:一時の悔しさは気にしないで。自分を守りながら時を待ちましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第92番 次の籤:第94番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第93番のよくある質問

観音霊籤の第93番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、戌宮に属し、典故は「高君保、婿に迎えられる」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第93番には何と書いてありますか?

原文は 「鸞鳳翎毛雨壓垂,此時應被雀輕欺,忽朝一日雲霄霽,依舊還教振羽衣」。現代語訳すると「鸞と鳳の羽が、雨に打たれて垂れ下がる。このときばかりは、雀にまで軽んじられる。けれどある日、雲が晴れ渡れば。やはりまた、羽の衣を振るって飛び立つ」となります。

観音霊籤の第93番はどういう意味ですか?

鸞や鳳の羽が雨に濡れて垂れ、しばらくは雀にまで侮られます。雲が晴れれば、また羽ばたいて高く飛べます。ヒント:一時の悔しさは気にしないで。自分を守りながら時を待ちましょう。