観音霊籤 第83番(中籤)

「たとえるなら、三日、四日、五日の月」――第83番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

譬若初三四五蟾

半無半有未完全

須教十五良宵夜

到處清光到處圓

現代語訳(本サイト訳):

たとえるなら、三日、四日、五日の月
半分は欠けて半分はあり、まだ満ちていない
十五夜のよい晩を待てば
どこもかしこも清らかな光で、どこもかしこも丸い
籤番号等級宮典故
第83番中籤未宮李淵、即位する(李淵登位)

典故の解説:隋の官僚だった李淵は、崩れゆく隋に対して兵を挙げ、唐の初代皇帝(高祖)となりました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「譬若初三四五缺,半無半有未圓全,等待十五良宵夜,到處光明到處圓」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦月缺未圓之象。凡事守候忍耐也。月が欠けてまだ満ちない象。何ごとも待って耐えること。
解曰守舊待時。如月初出。待等圓時。無有不吉。今のままを守って時を待つ。月が出たばかりのようなもの。満ちるのを待てば、吉でないことはない。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい許願願を掛ける
自分自身夏秋吉夏秋によい
金運謹守慎んで守る
取引・商売待時時を待つ
結婚遲遅い
妊娠・出産生女女の子
旅先・離れている人阻妨げがある
田畑・養蚕平穩平穏
家畜平穩平穏
人探し難難しい
訴訟和和解する
引っ越し守舊現状を守る
失せ物難難しい
お墓改改める

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

三日、四日、五日の月はまだ丸くありません。十五夜を待てば、満月の清らかな光が広がります。

ヒント:まだ機が熟していません。熟すまで気長に待ちましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第82番 次の籤:第84番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第83番のよくある質問

観音霊籤の第83番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、未宮に属し、典故は「李淵、即位する」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第83番には何と書いてありますか?

原文は 「譬若初三四五蟾,半無半有未完全,須教十五良宵夜,到處清光到處圓」。現代語訳すると「たとえるなら、三日、四日、五日の月。半分は欠けて半分はあり、まだ満ちていない。十五夜のよい晩を待てば。どこもかしこも清らかな光で、どこもかしこも丸い」となります。

観音霊籤の第83番はどういう意味ですか?

三日、四日、五日の月はまだ丸くありません。十五夜を待てば、満月の清らかな光が広がります。ヒント:まだ機が熟していません。熟すまで気長に待ちましょう。