観音霊籤 第71番(中籤)
「愛しい人が、強引な者に出会うとは誰が知ろう」――第71番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。
籤詩の原文
誰知愛寵遇強徒
女子當年嫁二夫
自是一弓施兩箭
騎龍跨馬上安居
現代語訳(本サイト訳):
愛しい人が、強引な者に出会うとは誰が知ろう
女はそのころ、二人の夫に嫁ぐ
それは一張の弓に二本の矢をつがえるようなもの
竜に乗り馬にまたがって、落ち着く所へ向かう
| 籤番号 | 等級 | 宮 | 典故 |
|---|---|---|---|
| 第71番 | 中籤 | 辰宮 | 卓文君、司馬相如を訪ねる(文君訪相如) |
典故の解説:若くして夫を亡くした卓文君は、詩人・司馬相如の琴の音に心を動かされ、駆け落ちしました。中国で最もよく知られた恋物語の一つです。
もう一つの版
観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「認知倉龍十九衛,女子當年嫁二夫,自是一弓架兩箭,切恐龍馬上安居」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。
詩意と解曰
詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。
| 項目 | 原文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 詩意 | 此卦一弓架兩箭之象。凡事再合則吉也。 | 一張の弓に二本の矢をつがえる象。何ごとも再び結び合えば吉。 |
| 解曰 | 不出重重。事由天命。振六中開。切宜謹守。 | 幾重にも閉ざされて出られない。事は天命による。いずれ開けるが、くれぐれも慎んで守ること。 |
聖意(問いごとの答え)
聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。
| 尋ねたこと | 原文 | 意味 |
|---|---|---|
| 家庭・住まい | 損失 | 損失 |
| 自分自身 | 是非 | もめごと |
| 金運 | 勞力 | 骨が折れる |
| 取引・商売 | 謹防 | 用心する |
| 結婚 | 再合 | また一緒になる |
| 妊娠・出産 | 先虛后實 | 先は空しく後に実る |
| 旅先・離れている人 | 阻 | 妨げがある |
| 田畑・養蚕 | 晚收 | 遅い収穫 |
| 家畜 | 損 | 損が出る |
| 人探し | 見 | 見つかる |
| 訴訟 | 虧 | 損をする |
| 引っ越し | 改 | 改める |
| 失せ物 | 見 | 見つかる |
| お墓 | 改 | 改める |
聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。
読み解き
一張の弓に二本の矢、一人の女性が二人に約束されたような状況です。物事は、もう一度結び直してこそうまくいきます。
ヒント:板ばさみになったら、まず順序と約束を整理しましょう。
これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。
台湾の廟での観音籤の引き方
- 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
- 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
- もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
- 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。
よくある誤解
下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。
下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。
同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。
習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。
おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
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観音霊籤 第71番のよくある質問
観音霊籤の第71番は吉ですか、凶ですか?
籤紙の等級は中籤で、辰宮に属し、典故は「卓文君、司馬相如を訪ねる」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。
観音霊籤の第71番には何と書いてありますか?
原文は 「誰知愛寵遇強徒,女子當年嫁二夫,自是一弓施兩箭,騎龍跨馬上安居」。現代語訳すると「愛しい人が、強引な者に出会うとは誰が知ろう。女はそのころ、二人の夫に嫁ぐ。それは一張の弓に二本の矢をつがえるようなもの。竜に乗り馬にまたがって、落ち着く所へ向かう」となります。
観音霊籤の第71番はどういう意味ですか?
一張の弓に二本の矢、一人の女性が二人に約束されたような状況です。物事は、もう一度結び直してこそうまくいきます。ヒント:板ばさみになったら、まず順序と約束を整理しましょう。