観音霊籤 第5番(中籤)

「鍬で地を掘って泉を求める」――第5番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

一鋤掘地要求泉

努力求之得最先

無意俄然遇知己

相逢攜手上青天

現代語訳(本サイト訳):

鍬で地を掘って泉を求める
力を尽くせば、真っ先に手に入る
思いがけず、ふと知己に出会い
手を取り合って青空へ昇っていく
籤番号等級宮典故
第5番中籤丑宮劉晨、仙女に出会う(劉晨遇仙)

典故の解説:劉晨と阮肇は天台山へ薬草を採りに入り、二人の仙女と出会って暮らしを共にしました。山を下りると、すでに七代が過ぎていたといいます。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「一錐草地要求泉,努力求之得最難,無意俄然遇知己,相逢攜手上青天」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦錐地求泉之象。凡事先難后易也。錐で地を穿って泉を求める象。何ごとも先に難しく、後にたやすい。
解曰欲望心事。西方可求。不如莫動。立地可謀。心の願いは西の方で求められる。むやみに動くより、その場で策を練るほうがよい。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい祈福福を祈る
自分自身利よい
金運利よい
取引・商売合話がまとまる
結婚合合う
妊娠・出産安無事
旅先・離れている人遲遅い
田畑・養蚕宜早種早めに植える
家畜損損が出る
人探し見見つかる
訴訟宜和和解がよい
引っ越し吉吉
失せ物不見見つからない
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

鍬で地面を掘って泉を探すように、手間を惜しまなければ先に成果が得られます。途中で思いがけず気の合う人に出会い、一緒に上を目指せます。

ヒント:先に苦労して後で楽になる籤です。最初の関門であきらめないこと。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第4番 次の籤:第6番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第5番のよくある質問

観音霊籤の第5番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、丑宮に属し、典故は「劉晨、仙女に出会う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第5番には何と書いてありますか?

原文は 「一鋤掘地要求泉,努力求之得最先,無意俄然遇知己,相逢攜手上青天」。現代語訳すると「鍬で地を掘って泉を求める。力を尽くせば、真っ先に手に入る。思いがけず、ふと知己に出会い。手を取り合って青空へ昇っていく」となります。

観音霊籤の第5番はどういう意味ですか?

鍬で地面を掘って泉を探すように、手間を惜しまなければ先に成果が得られます。途中で思いがけず気の合う人に出会い、一緒に上を目指せます。ヒント:先に苦労して後で楽になる籤です。最初の関門であきらめないこと。