観音霊籤 第39番(下籤)

「空の果ての便りは、尋ねようもない」――第39番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

天邊消息應難問

切莫私心強望求

若把石頭磨作鏡

精神枉費一時休

現代語訳(本サイト訳):

空の果ての便りは、尋ねようもない
私心から無理に望んではいけない
石を磨いて鏡にしようとすれば
精も根も無駄に尽きて、いずれ終わるだけ
籤番号等級宮典故
第39番下籤酉宮孟姜女、夫を探す(姜女尋夫)

典故の解説:孟姜女の夫は万里の長城の工事に連れて行かれました。彼女は冬着を届けに遠路を旅しますが、夫はすでに亡くなっていたという悲しい伝説です。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「天邊消息實難思,切莫多心望強求,若把石頭磨作鏡,曾知枉費己功夫」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦守常安靜之象。凡事守己則吉也。いつもどおりに静かに守る象。何ごとも己を守れば吉。
解曰千般用計。枉費功夫。不如守舊。著甚來由。あれこれ策を講じても、手間の無駄。それより今のままを守ること。何の理由があって騒ぐのか。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい安穏やか
自分自身提防用心する
金運平平可もなく不可もなく
取引・商売阻妨げがある
結婚不合合わない
妊娠・出産女女の子
旅先・離れている人動動きがある
田畑・養蚕利よい
家畜損損が出る
人探し難難しい
訴訟虧損をする
引っ越し平平穏
失せ物空なくなる
お墓大吉大吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

遠くの知らせは確かめようがありません。私心で無理に求めても、石を磨いて鏡にするようなもので、精力の無駄です。

ヒント:できないことは手放して、できることに力を使いましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第38番 次の籤:第40番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

籤の次は、あなた自身の命式を

生年月日を入力するだけで、四柱推命の命式を無料で出せます。五行のバランスや通変星がわかります。

観音霊籤 第39番のよくある質問

観音霊籤の第39番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は下籤で、酉宮に属し、典故は「孟姜女、夫を探す」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第39番には何と書いてありますか?

原文は 「天邊消息應難問,切莫私心強望求,若把石頭磨作鏡,精神枉費一時休」。現代語訳すると「空の果ての便りは、尋ねようもない。私心から無理に望んではいけない。石を磨いて鏡にしようとすれば。精も根も無駄に尽きて、いずれ終わるだけ」となります。

観音霊籤の第39番はどういう意味ですか?

遠くの知らせは確かめようがありません。私心で無理に求めても、石を磨いて鏡にするようなもので、精力の無駄です。ヒント:できないことは手放して、できることに力を使いましょう。