観音霊籤 第26番(中籤)

「あちこちから伝わる話は、どれも空っぽ」――第26番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

上下傳來事總虛

天邊接得一封書

書中許我功名事

直待終時亦是無

現代語訳(本サイト訳):

あちこちから伝わる話は、どれも空っぽ
空の果てから、一通の手紙が届く
手紙は功名を約束してくれるけれど
最後まで待っても、やはり何もない
籤番号等級宮典故
第26番中籤(下籤とする版もある)巳宮鍾馗、道を得る(鍾馗得道)

典故の解説:鍾馗は才ある学者でしたが、顔が醜いために科挙の首席を認められず、抗議して命を絶ちました。死後は魔を退ける神となり、日本でも端午の節句の鍾馗様として知られます。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「上下傳來事轉虛,天邊接得一封書,書中許我功名遂,直到終時亦是虛」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦虛名之象。凡事虛多少實宜守舊也。虚名の象。何ごとも虚が多く実が少ない。今のままを守るのがよい。
解曰上下心煩。求閒不閒。欲望功名。守舊身安。上も下も気がもめる。暇を求めても暇にならない。功名を望むより、今のままを守れば身は安らか。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい祈福福を祈る
自分自身安穏やか
金運阻妨げがある
取引・商売不成成らない
結婚不成成らない
妊娠・出産女女の子
旅先・離れている人有信便りがある
田畑・養蚕半熟半作
家畜可養育ててよい
人探し西方西を探す
訴訟虧損をする
引っ越し守舊現状を守る
失せ物難難しい
お墓吉吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

あちこちから入ってくる知らせは、たいてい中身がありません。約束された功名も、最後には立ち消えになるかもしれません。

ヒント:口約束に望みをすべて懸けないこと。自分の本分を守りましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第25番 次の籤:第27番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第26番のよくある質問

観音霊籤の第26番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤(下籤とする版もある)で、巳宮に属し、典故は「鍾馗、道を得る」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第26番には何と書いてありますか?

原文は 「上下傳來事總虛,天邊接得一封書,書中許我功名事,直待終時亦是無」。現代語訳すると「あちこちから伝わる話は、どれも空っぽ。空の果てから、一通の手紙が届く。手紙は功名を約束してくれるけれど。最後まで待っても、やはり何もない」となります。

観音霊籤の第26番はどういう意味ですか?

あちこちから入ってくる知らせは、たいてい中身がありません。約束された功名も、最後には立ち消えになるかもしれません。ヒント:口約束に望みをすべて懸けないこと。自分の本分を守りましょう。