観音霊籤 第24番(下籤)

「隣近所ともなじめず、家も家にならない」――第24番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

不成鄰里不成家

水泡痴人似落花

若問君恩難得力

到頭畢竟事如蔴

現代語訳(本サイト訳):

隣近所ともなじめず、家も家にならない
水の泡をつかもうとする愚か者は、散る花のよう
主君の恩にすがろうとしても力にはならず
結局、物事は麻のようにもつれてしまう
籤番号等級宮典故
第24番下籤巳宮殷郊、師に出会う(殷郊遇師)

典故の解説:『封神演義』で、殷の紂王の子・殷郊は仙人の広成子に救われ修行しますが、のちに誓いを破り悲しい最期を迎えます。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「不成理論不成家,水性痴人似落花,若問君恩須得力,到頭方見事如麻」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦痴人道塞之象。凡事守舊待時也。愚か者の道がふさがる象。何ごとも今のままを守り時を待つこと。
解曰是非莫說。必須仔細。心正理直。方免災危。是非を口にしないこと。よくよく注意すること。心が正しく筋が通っていてこそ、災いと危うさを免れる。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい不安落ち着かない
自分自身險危うい
金運阻妨げがある
取引・商売難難しい
結婚待時時を待つ
妊娠・出産祈福福を祈る
旅先・離れている人阻妨げがある
田畑・養蚕多災災いが多い
家畜多災災いが多い
人探し阻妨げがある
訴訟虧損をする
引っ越し吉吉
失せ物難見見つかりにくい
お墓不吉不吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

隣人とはうまくいかず、家庭もまとまりません。水の泡や散る花のようにむなしく、人に頼っても力になってもらえません。

ヒント:まずは是非にこだわるのをやめること。心を正し筋を通してこそ、災いを避けられます。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第23番 次の籤:第25番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第24番のよくある質問

観音霊籤の第24番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は下籤で、巳宮に属し、典故は「殷郊、師に出会う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第24番には何と書いてありますか?

原文は 「不成鄰里不成家,水泡痴人似落花,若問君恩難得力,到頭畢竟事如蔴」。現代語訳すると「隣近所ともなじめず、家も家にならない。水の泡をつかもうとする愚か者は、散る花のよう。主君の恩にすがろうとしても力にはならず。結局、物事は麻のようにもつれてしまう」となります。

観音霊籤の第24番はどういう意味ですか?

隣人とはうまくいかず、家庭もまとまりません。水の泡や散る花のようにむなしく、人に頼っても力になってもらえません。ヒント:まずは是非にこだわるのをやめること。心を正し筋を通してこそ、災いを避けられます。